48話 無「曲亭ちゃんに元気がないとギャグにキレがないと思い始めた今日この頃（クソどうでもいい）」 ページ5
Aside
ここは、どこだろう。
少なくともあの路地裏ではない。
前も後ろもわからない、真っ暗なところだった。
ぼんやりと周りを見渡すと、チッという舌打ちが聞こえた。
そのとたんに、ブワッと周りが明るくなる。
私がいたのは、果てが見えないほど広いお花畑だった。
色とりどりの花が咲き、本当に綺麗なところ。
あ、私もしかして死んじゃった？
まだ川が見えないだけマシか。
玉《んで、死 ぬなと言われたのに死 にかけ、ギリギリのところで私がここに引き込んでやったわけだが、何か異論は？》
どうやら死 んでなかったらしい。
玉梓が、かなり不機嫌そうな顔で、私の後ろに立っていた。
『異論は、ない。
ここは？』
玉《さあ？
詳しいことは知らない。私も9年前、気がついたらここにいた。
ここは強いて云うなら、頭の中と心の中の狭間ってところだな。
どうだ？自分の頭の中がリアルにお花畑だった感想は。》
『うーん………』
玉《真面目に考えるなよ》
玉梓は眉間を揉んでいた。
玉《まあいい。
おい、主。お前の体を借りるぞ。
正直、このままお前を戻すと、お前多分死 ぬからな。》
『へえ、それは困るなぁ。じゃあお願い。』
玉《驚くも何もないのかよ。》
『私、ににさまと会うまで死 ねないからね。』
ニコッと笑うと、殴られた。
『なんで！？』
玉《笑うなイラつく》
『理不尽ッ！』
玉《フン、お前はここで見てな》
？《やっぱりツンデレちゃんだね、玉ちゃん。》
綺麗な声がした。
バッと振り返ると、私の3歩くらい後ろに女の人が立っていた。
その人は、綺麗な着物を着て顔に【隠】と書かれた紙を貼っていた。
玉《だっ………何が！
余計なこと言わないでくれません！？伏姫ェ！》
『玉梓、なんで敬語？』
玉《うるせえっ》
伏《ふふふっ》
玉《だああああっ
さっさと行くぞ、伏姫！！！》
玉梓は顔を真っ赤にさせてそう叫び、伏姫の手を掴んで消えた。
『大変だなあ』
私の独り言は、優しい風に流されていった。
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エフェメラル(プロフ) - 面白いです〜頑張ってください〜 (2020年5月22日 17時) (
レス) id: e9414c3cff (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月14日 13時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
merry widow - とても面白かったです！これからも頑張ってくだせぇ！ (2019年8月14日 9時) (レス) id: f2d486da6e (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - kuroさん» ありがとうございます。テストが終わったので、これからじゃんじゃん更新していきます。よろしくお願いします (2019年6月22日 21時) (レス) id: cc4506b2e8 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！(p｀･ω･´q) (2019年6月19日 22時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力みかん | 作成日時：2019年3月30日 17時
