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59話 『明けましておめでとう御座います!』 玉《今年もよろしく》 伏《お願いしまぁす》 ページ23

ナオミさんとAがじゃれ合っている中、


探偵社の客用のソファーに寝そべって船を漕いでいたいた犬が、不意にピクリと耳を動かし顔を上げる。



ドオン、と大きな爆発音が聞こえた。

窓の外を見ると、黒い煙が建物の上に登っている。


敦「え?

爆発………また?」


?《火薬の匂いがするな》


敦「うん、あと血の匂い………


………どちら様ですか…?」


僕の隣には、見たことのない男の人が腕を組んで立っていた。


黒髪に、しめ縄のような太い紐を首に巻きつけ後ろで結んでいる。


黒い着物に羽織を重ね、その羽織には赤い牡丹を背負っていた。


そんな青年が、くるりとこちらを向く。


やけに鋭い目が、紫に輝いたような気がした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


警察官が死体に布をかけていく


その周りにはたくさんの野次馬が集まり、噂話に勤しんでいた。


「皆殺しだってよ」


「ひどいな」


「軍警察が言うには、ポートマフィアの中でも凶暴な武闘派 ’黒蜥蜴‘ ってやつの仕業らしい


特殊部隊並みの戦闘力を持ち、しかもすこぶる残忍だとか」


……そんな奴らが武装探偵社に攻め入ってきたら。


探偵社に響く銃声、慌てる探偵社のみんな



血を流すAの姿がフラッシュバックする。



……………最悪の事態だ。



No side


探偵社にて


国「おい、小娘!こいつらをどうにかしろ!業務の邪魔だ!」


探偵社にはたくさんの猫が集まっていた。

さっきの爆発からどんどん数が増え続け、今やヨコハマ中の猫が集まりそうな勢いである。


『どうしたの?』


Aの質問に一斉に猫が鳴き声をあげる。



『わわわわっ、ちょっと待って!


じゃ、じゃあみんなを代表してサンシャイン池田さん!』


Aがそう叫ぶと、1匹の猫が屋根を飛び降りてきた。


なあああああおん、と鳴き声をあげた白猫とAが会話を始める。


しかし結局、わらわらと集まってきた猫全員とAが話していたので、特に代表を決めた意味はなかった。



国「ええい、ドアの前で猫の集会を始めるな!!」



『は、はいっ!』


探偵社の階段を大急ぎで降りたAは、たくさんの猫を引き連れて、近くの公園を目指した。

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エフェメラル(プロフ) - 面白いです〜頑張ってください〜 (2020年5月22日 17時) (レス) id: e9414c3cff (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 続きがとても気になる! 更新頑張ってください! 楽しみにしてます。 (2019年8月14日 13時) (レス) id: 0dcad5eff6 (このIDを非表示/違反報告)
merry widow - とても面白かったです!これからも頑張ってくだせぇ! (2019年8月14日 9時) (レス) id: f2d486da6e (このIDを非表示/違反報告)
無気力みかん(プロフ) - kuroさん» ありがとうございます。テストが終わったので、これからじゃんじゃん更新していきます。よろしくお願いします (2019年6月22日 21時) (レス) id: cc4506b2e8 (このIDを非表示/違反報告)
kuro(プロフ) - とても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい!(p`・ω・´q) (2019年6月19日 22時) (レス) id: f9572c4e12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無気力みかん | 作成日時:2019年3月30日 17時

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