そのメガネを外す時

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「…っんやねん急に」


鋭い目つきの男はピクッと肩を揺らし『髪型ふわふわ男』(Aliceが脳内で命名した)を振り返った。


　


「いやほら、最近TOPPOの様子おかしない？って話しとったやんか〜。


　前は部屋に引きこもっとったんによく外出るようなったし、


　買い物やって前以上に…エイト居った頃みたいによう引き受けとるし。


　この子の世話しとったからなんやな〜」


　


始末屋らしくない呑気な声でのほほんと話す『髪型ふわふわ男』。


そうか、やはりTOPPOの真の顔は出会った頃の無愛想な彼か…。


7人の男たちを眺めながらそんなことを考えていると


鼻筋の通った高身長イケメンが店へと向かいつつ


「…はよ飯食って開店準備せな。JACKEY、手伝うてくれへん？」


「ああ、おん、ええよ。てかお前らも腹減ってんねやろ、はよ腹ごしらえするで」


「TOPPOの謎も解けたことやし〜！

　GUM特製のミルク、ACEのために作ったってもええで〜？」


「…要らんし。行こ、ARSENAL」


思い思いの表情で店へと5人は向かった。


『ARSENAL』と呼ばれた長髪の男は相変わらず鋭い目付きでAliceを見ていたが、


他の5人を追って店へ入っていった。


　


　


すれ違いざまに


「なんでもえぇけど…俺のカゾク傷付けたら許さへんからな」


という呟きを残して。


　


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