そのメガネを外す時

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「んやねん、エイトの次はこいつか」


「ACE、そんな言い方せんといて。エイトは子犬とちゃうねんから」


「エイト元気しとるかなぁ〜…エイトと言えば、」


「しとるやろ、って今はエイトやなくて」


　


タレ目の男がスナック菓子を齧りながら呟くと、それを高い身長と筋の通った鼻が特徴的な男がたしなめ


先ほどの緩いパーマの男がのんびりと発する言葉を身長は低いが鋭い目をした男がAliceを見つめながら遮った。


　


　


　


「…まあまあまあ、そんなピリピリせんでもえぇやん。

　こいつの世話しとるだけやろ？

　この犬かて今から新しい居場所探させるより慣れたところで過ごす方が良いやろ。

　店ん中入ってこんなら目くじら立てることないやろ、な？」


　


緊迫した空気をぶった切ったのはくりっとした瞳と八重歯が印象的な男だった。


　


「…お前、エイトが来てから子どもとか動物に甘くなったんとちゃう？」


「かもなぁ、でもしゃーないやん？エイト可愛いし、俺らの子どもみたいなもんやったし」


　


Aliceをほったらかして話が進み始めた時、ふわふわの髪型の男が素っ頓狂な声を挙げた。


　


「…はぁああ！そーいうことか！」


　


　


　


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