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だいすきなんです ページ16
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「・・っ、A、A！」
ん・・朝ぁ・・？
・・あれ？
「起きたぁ？んふ、おーはよ♪」
目の前には愛しい人の顔。
・・え、今・・名前呼ばれたよね？Aって。
な・・んで・・？
「お片づけ、終わらせてくれたんやなぁ。
御免な？お風呂上がってすぐ寝てもうてて・・」
「・・待って、私・・」
・・あ、声が出る。
手も・・戻ってる・・！
「んー、俺ソファで寝落ちしてもおてたんやけど
起きたらAが横で寝とった」
・・え？まさかの夢オチ!?
これで夢オチとかベタ過ぎるしありえないでしょ
って唖然としてたら
フラちゃんが駆け寄ってきた。
「フラちゃん・・ありがとうね」
フラちゃんを抱き上げた私は無意識のうちにそう呟いていた。
「どしたーん、急に。フラと何かあったん？」
ふわふわと彼が首を傾げる。
「・・んーん、何でもない」
思わず微笑み答える。
「そっかぁ。・・あ、見てみてぇ！
これなー、さっき撮ったAの寝顔♪」
「・・え!?ちょっとやめてよ、消してーっ！」
― ありがとう、大事なことを思い出させてくれて。
fin.
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作者名：茎若布 | 作成日時：2016年4月21日 22時
