【刀剣乱舞】伊達の姫弐 (ページ10)

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三十九振り目ページ10

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『......なーんてこともあったよねぇ』

「あったよなぁ」

そうしみじみと貞と２人で言葉を交わす。

あれから３ヶ月の時が過ぎた。

私達元・第四部隊は無事２ヶ月でカンストし、今は急激にレベルが上がったことによる身体の成長に慣れる為出陣はしていない。

この３ヶ月で連帯戦、秘宝の里、鍛刀イベントなどが重なり、それによって新たに大包平さん、小烏丸さん、千子村正、大典太光世さん、ソハヤノツルギさん、そしてカンスト目前の私達が行った江戸・城下で拾った亀甲貞宗が仲間になった。

上記のメンバーは現在の第四部隊である。

「今頃大包平さんはまた大典太さんに突っかかってんのかな」

『さぁ......』

大包平さんの天下五剣コンプレックスはいい加減どうにかならないのだろうか。

何というか、本当にめんどくさい男だ。
でも何かと優しい一面もあるから、根はいい人なんだろう。

それとよく観察していたら、どうも数珠丸さんには頭が上がらないらしい。
というか尊敬に近いみたいだ。

「やぁ、Aちゃん、太鼓鐘くん」

『ん？何だ青江かぁ、どうしたの？』

「やっほースマイリーさん！」

「......その呼び方、僕としては微妙かな」

困ったように笑う青江の手にあるお盆を見る。
その上にはグラスといくつかの箱が載っていた。

『青江、今から何するの？』

「ふふっ、気づかれちゃったかな。実は今から脇差と短刀の皆でアイスパーティをしようと思ってね。ちょうど君たちも誘おうと探していた所なんだ」

「そうなのか！？」

貞がキラキラした目でそう返す。
甘いものが好きな貞にとってはいいお誘いだろう。

「俺その誘いに乗った！」

『じゃあ私もー』

「そうかい。じゃあまだ厨にトッピング用の果物とかがあるから取ってきてくれないかな？」

「OK！じゃ、A、行こうぜ！」

『うん』

グイッと貞が腕を引っ張る。
そんなに食べたいのか、アイス。

主命貰った長谷部並みに目が輝いてるぞ。

「......仲良しだねぇ」

そう言って笑った青江に、私達は気づかなかった。