【刀剣乱舞】伊達の姫弐 (ページ8)

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三十七振り目ページ8

太鼓鐘side

ガラッ！

「聞いて驚け！Aが目を覚ましたぞ！」

「「！？」」

鶴さんの一言で広間が歓喜でざわついた。
それ以上に喜んでいるみっちゃんと伽羅ちゃん。
ただみっちゃんが喜び過ぎて伽羅ちゃんの身体を容赦なくバンバン叩いてるからすごい痛そう。

「みっちゃん！それ以上は次に伽羅ちゃんが手入れ部屋に行く羽目になるぜ！」

「えっ！？うわぁぁ！！ごめんくりちゃん！」

「......」

「痛い！痛いよくりちゃん！」

あー伽羅ちゃん無言で殴った(笑)
３人でわちゃわちゃしてると、また広間の障子が開いた。

「連れて来たぜ」

薬研、だったっけ。
そいつに手を引かれ、まだ少し包帯が残るAが姿を現した。

『復活しました。いぇい』

「Aぢゃんんんんっ！」

『う"ぁい"！！』

太刀の機動からは考えられない速さでみっちゃんが駆け出し、Aをホールドする。

広間でみっちゃんと同じことをしようとした他のやつらは、見事にスタートダッシュ準備のまま固まっていた。

「あなや......」

「燭台切はっや......」

「呆けてる所悪いが旦那方、姉貴がそろそろ別の意味でヤバい。助けてやっちゃくれねぇか」

薬研の言葉でハッとしたように伽羅ちゃんが動く。
確かに早くみっちゃんどかさないとAの顔がもう見せられない状態になってる。

『みっちゃん......苦しい......』

「もう心配したんだからね！？急いで戦場行ったら血まみれだし！！しかも２日も寝たままで......」

『分かったから......ちょっと離し......』

オチる寸前で伽羅ちゃんがみっちゃんを引き離し、また無言で殴る。
うん、今のはみっちゃんが悪い。