【刀剣乱舞】伊達の姫弐 (ページ15)

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四十三振り目ページ15

「この色......いや......こっちの色もいいな......」

「もういっそのこと混ぜちゃう？」

「うぅ......そうしたいけど、混ぜたらバランスが悪くなるから......」

はい皆さんお久しぶりです(メタ)

乱ちゃんと清光に引っ張られて着いたのは手芸店というところ。
万屋とは違い、建物自体が少し現代的な造りになっている。

聞けば万屋では資源や札がメインらしく、その他の日用品は別の場所で売られているとか。

もちろん服のみを売っている場所もあるのだが、ここの乱ちゃんと清光......というより本丸の刀剣達全員は手作りが好きらしい。

だから手芸店にいるのだ。
ちなみに膝丸さんはちょっと離れた甘味処へ団子を買いに行った。
髭切さんと食べるって言ってたかな。

「ぐうぅ......迷うなぁ......」

『別にそこまで悩まなくても......』

「ダメ！Aは可愛いんだから完璧に服を仕立て上げたいの！他の本丸の奴らなんかにこの可愛さを自慢してやりたいんだから！」

「髪飾りも完璧にしないとね！だって自慢のお姉ちゃんなんだもん！」

『やめて照れる』

生憎みっちゃん以外からの褒め言葉には慣れていない。
それも人の往来がある場所で言われるだなんて何という公開処刑だろうか。

「あとコレだけ！あと下の方の布が決まったら終わるから！」

「ボクもあと髪飾りの小さなパーツだけだから！」

『はいはい』

そう言って慌ただしく店内を駆け回る２人。
けれどワクワクした表情を見れば、本当に私の為にここまでしてくれているんだと実感する。

それが嬉しくてつい顔が綻んでしまう。
誰かにみっともない表情を見られていないか心配だったけど、嬉しいんだからしょうがないよね。