七人七色 ... Ⅱ《短編集》 (ページ8)

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そんな日常 (橙) ページ8

「パパ」

丸『うん？どうしたん？』

「ちょっと味見してみて」

丸『……うん、美味しい！』

「ほんま？なら良かった」

丸『あ、もしかして…？』

「うん、今日の朝ね」

丸『そっか、辛かったら言ってな？』

「ありがとう、隆平」

丸『いえいえっ！

よーし、祐奈！お手手洗ってご飯食べよっか』

祐奈『うんっ』

そう言って、隆平は祐奈を連れて洗面所に行った。

隆平と結婚して5年、祐奈が生まれて4年。

特に大きな事故もなく、家族3人幸せな日々を送ってる

そんな私は、今日女の子の日。

女の子の日になると、ちょっと味覚が変わってしまうから、こういう時は毎回隆平に味見してもらってる。

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祐『今日、竜星くんがね、祐奈のこと好きだって』

「あ、告白されたの？」

丸『告白⁉』

祐『でも祐奈、春くんが好きなの』

「春くんってこの前遊びに来てた子だよね？祐奈、春くんのこと好きなんだ！」

丸『待って待って、春くんって誰⁉』

「ちょっと、パパうるさいよ笑」

祐『春くんね、背が高くて、かっこ良いの！』

「もも組で1番高いよね」

祐『祐奈、春くんと結婚したいな』

丸『け、け、け、結婚⁉祐奈、落ち着いて、！』

「落ち着くのはパパ笑」

丸『落ち着いてられんよ！一大事やっ……』

そう言って、お箸を置いて頬に手を当てる。

ムンクの叫びみたい笑

祐『パパ、春くんすっごい良い人なんだよ』

丸『うぅ…、そうなの？(ｸﾞｽｯ』

もう泣いてるよ、笑

祐『パパのこと、かっこ良いって(ﾆｺｯ』

丸『えっ……』

祐『祐奈、パパのこと大好きだから嬉しくて』

ｷﾞｭｰｯ

丸『祐奈ーっ、パパも祐奈のこと大好きやで！！』

「あはは、良かったねパパ笑」

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あれ、なんか……