七人七色 ... Ⅱ《短編集》 (ページ26)

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その鍵を持って、机の引き出しを開けたら

ブランド物の紙袋。

中身は、

丸『香水。』

その横にまた小さなメモ。

“クローゼット”

次はクローゼットか。

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ｶﾞﾁｬｯ

クローゼットを開けたら、

欲しいって思っとった服があった。

これもしかして…

ﾋﾟﾛﾝｯ

A冷蔵庫

丸『やっぱりAか笑』

誰の仕業か分かった瞬間、ワクワクしてきた。

冷蔵庫を開けたら、

ワインとケーキの箱。

ケーキには小さな手紙。

“この間は怒ってごめんね。

最後、私が隆平の家の中で1番落ち着く場所”

……あそこしかないな？

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ｶﾞﾁｬｯ

丸『A』

「おかえり」

丸『ただいま』

そう言いながら、

寝室のベッドに座るAを抱きしめた。

「ごめんね、怒って。隆平芸能人やから、何買って良いかほんまに分からんくて…。
焦ったら…」

丸『そんなん気にせんでええのに。笑

香水と服とワインとケーキ。ありがとう。あとA』

「私？」

丸『え？私がプレゼント！ってやつじゃないん？』

「え、違うよ」

丸『え、じゃあなんで寝室に？』

「何となく気まずくて」

丸『えーー、てっきり……』

「てっきり？」

丸『……今日俺、誕生日やんな』

「そうやで？」

丸『俺のお願い聞いてくれる？』

「うん、いいよ？誕生日やし」

ﾄｻｯ...

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丸『収めるん手伝って…？』

「えっ、ちょっ…、待って！」

丸『もー、なにぃ』

「誕生日…、おめでとう」

丸『それ今言う？笑

でもありがとう(ﾆｺｯ』

そう言ってAに覆い被さってキスをした。

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丸『皆さんご心配お掛けしました、Aと仲直り致しました！』

横『おー、良かったやん！』

渋『別に心配してへんけど』

丸『もー、すばるツンデレっ』

渋『やめっ、離れぇ！』

倉『結局ハッピーエンドなん？』

安『Aちゃんからも迷惑かけてごめんって』

丸『むふふっ笑』

ハラハラドキドキした今年の誕生日模様。

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END.