雪 ページ10
車を運転するすばるの顔色は悪い。
さっきなんかあったんかな？
.
お互い無言で私の家に着いた。
このままお別れってなんか気まずいな。
『A』
「ん？」
『今日は家から一歩も出んなよ』
「？分かった」
『あとこれ』
渡されたのは小さな箱。
開けると入ってたのは、
雪の結晶モチーフが付いたネックレス。
「可愛い……」
『その指輪、男もんやから。
あと、。………似合うんじゃないかなって』
そう言うすばるの顔はちょっと赤くて。
「え、ありがとう……。めっちゃ嬉しい！
なんで雪の結晶？」
『雪のイメージ』
「冷たい、って言いたい？笑」
『ちゃうわ笑
儚い。目離したらすぐどっか行ってしまいそう』
すばるは私の髪を撫でながらそう言った。
.
すばるは今なにを考えてるんだろ。
でも、
「私はどこにも行かんよ？」
『………そっか』
「私ね、？」
『うん？』
「こうして皆と楽しい時間を過ごす度、
誰か1人を選ばなくちゃ、って思うの。皆それぞれ良いところがあって……。
私1人の意見で皆の人生が変わってしまうって考えたらだんだん怖くなって」
『………焦らんでもええんちゃう』
「え？」
『そんなんどこの世界でも一緒や。
誰かの幸せの裏には誰かの不幸がある。そんなもんや。
俺らかて、それくらい分かっとるし覚悟もある。やから、Aはそんなん気にせんと自分がこの人、って思う人を選べばいい。
誰も文句なんか言わへん。分かったか？』
「…！………うん」
『分かったらそんなしょーもない事考えとらんと、胸大っきすることでも考えとけ』
「なっ……、変態！」
『ﾍﾞｰ』
自分でいいこと言っといて、
自分で雰囲気壊す？笑
なんなん、この人。笑
「でもありがとう。じゃあ私、」
ドアノブに手をかけて車を出ようとした時、
『A』
「ん？」
振り返ると、
ﾁｭｯ
「…………え」
『Aが俺を好きになるまでは口にはせん。
今は頬で。
んじゃ、おやすみ(ﾆｺｯ』
「お、おやすみ………」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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鈴華(プロフ) - そうなんですね！ありがとうございます！これからも更新楽しみにしてます☆ (2017年2月25日 8時) (
レス) id: 594329b958 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク(プロフ) - 鈴華さん» いつもありがとうございます！ 夢のないことを言って申し訳ないんですが、実は特にこれといった読み方はないんです…。なんかすいません｡ﾟ(っω`ｃ)ﾟ｡ (2017年2月24日 22時) (レス) id: d58e37a9c6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - 突然すいません！いつもこの作品楽しみにしてます☆そこでなんですが今出て来たヤクザのグループの読み方教えて下さい♪ (2017年2月23日 21時) (レス) id: 594329b958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごミルク
| 作成日時：2017年2月11日 22時
