それは甘い甘い恋 (青) 2 (ページ18)

今日:13 hit、昨日:8 hit、合計:172,362 hit

こうしたかったページ18

安『お母さん、朝早くから失礼しました』

母『いえいえ、こっちこそありがとね？
2人とも行ってらっしゃい』

ﾊﾞﾀﾝｯ

.

安『今日は遅れんようにせなな笑』

「はい笑」

安『ん、じゃあ行こっか(ﾆｺｯ』

差し出された手をそっと握った。

.

安『嬉しいなぁ』

「？」

安『こうやってAと学校行くの。

前は横に並んで歩いてくれんかったし笑』

「あ、や、あれは…付き合ってなかったし。それにファンに撃たれそうで」

安『なにそれ笑じゃあー、今は付き合っとるから堂々と手繋いで歩けるなっ(ﾆｶｯ』

そう言って、子供みたいに手をぶんぶん振る先輩。

「わわ、ちょ笑」

夢みたい、こうやって先輩とおれるのが。

前まで私の中で先輩はずっと、陽だまりの彼でしかなかったから…。

「あっ」

ﾊﾟｯ

安『ん？どうしたん？』

校門付近で、先輩の同級生を見つけた。

あの時悪口を言ってたのは誰なんか知らんけど、

もしその人達に情報が回ったら私また……

安『大丈夫』

.

.

ｷﾞｭｯ

安『俺がおるから。俺から離れたあかんで』

私が咄嗟に離した手を、強く握った。

そう言う先輩は、さっきまでのほわほわした雰囲気じゃなかった。