それは甘い甘い恋 (青) 2 (ページ11)

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自由にページ11

安『それからはずっと眠り姫、かな。大倉がたまに話するからAちゃんの名前知って。

でもAちゃんは迷惑…』

「ちっがうんです！」

安『？』

「悪口…、が嫌だっただけで…。

小学の時にお兄ちゃんの同級生に因縁つけられて、階段から落とされたんです。

お兄ちゃんがかばってくれて私は怪我しなかったけど、お兄ちゃんがしちゃって……。」

Aちゃんの言葉が詰まった。

安『Aちゃ…』

「お兄ちゃん、中1でただ1人試合のスタメンに選ばれて、毎日ずっと練習してて。

頑張ってるの、私が1番知ってるのに……、その私がそのチャンスを奪っちゃ…」

ｷﾞｭｯ

.

.

安『そんな自分を責めんといて？横ちょは全然そんなこと思ってない。』

ごめん横ちょ、言わん約束やったのに。

「でも…」

安『今まで、これまでずっとせめてきたんやろ？もう自由になったら？』

.

そう言ったらAちゃんは少し考えて、

「………はい」

そう言った。

安『うん、横ちょも喜ぶよ(ﾆｺｯ』

.

.

「あの先輩、」

安『ん？』

「み、皆見てます…。恥ずかしいので離してください……」

そう言われて今の状況に気がついた。

あ、俺抱きしめて……

Aちゃんを見たら、

赤い顔に上目遣いで俺を見とるから……

.

ｸﾞｯ

安『見せつけたれ笑』

「え、ちょっ…笑」

Aちゃんを抱きしめる力を強めて、

胸板に押し付けた。

.

顔を見られんように。

だって俺今絶対、顔赤いやろから。笑