女の子 -安田side- ページ6
この子あんま悪い子って感じがせんのやんなぁ
確かに元レディースの総長で、常にメンチきっとるし、笑わんけど…
なんか本音は違うところにありそうっていうか
.
あ、
安『こら、女の子ががに股で歩かんの笑』
「！」
一瞬顔赤なったんは気のせいかな。
.
.
『ここ俺の家な』
「ん」
『女の子泊める思わんかったからちょっと汚いけどごめんなー』
「別に大丈夫」
.
.
『…』
「…」
なんか話題を、笑
この子なんの話やったら乗ってくれるやろ？
『Aちゃんってどんな人がタイプなん？』
「…タイプ？男に興味ない」
『え、じゃあ今まで彼氏おったことないん？』
「ないよ、別に必要ないし」
なんかそれって……
『寂しくない？』
「…寂しい？なんで。1人でも生きて…」
『けんよ』
「え？」
『1人じゃ生きてけんよ』
「そんなことない。今までもこれからも1人で」
この子……
.
ｷﾞｭｯ
気づいたら俺はAちゃんを抱きしめてた
「……え、ちょ、なにして…」
『俺の前でくらい素でおって？』
「は？」
『自分偽ると疲れるやろ。俺はどんなAちゃんでも受け止めるよ』
「!?」
その言葉を言うと、すーっとAちゃんの力が抜けた。
.
『…おやすみ』
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作者名：いちごミルク
| 作成日時：2017年1月9日 18時
