極道の娘でも恋がしたい！ (ページ32)

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お願い -村上side- ページ32

Aちゃんが組長と出て行って、
ここには俺らとAちゃんのお母さんだけになった。

横『あの…』

『私の名前は魅雨、Aの母です』

安『よろしくお願いします』

魅雨『貴方達のことは聞いてる。Aの結婚相手候補で次期組長候補。

……Aのことはどれくらい知ってる、？』

村『前組長との約束や一匹狼になった理由ですかね』

魅雨『貴方達にはAがどう見えてる？』

錦『強がってるけど、そこら辺の女の子と変わらないと思います』

魅雨『そっかぁ……。良い人達に出会えたんやね』

倉『？』

魅雨『おじいちゃん、前組長の最後の言葉は
“悪かったな、暴力なんか教えてしまって”

前組長は、強くなると同時に男らしくなっていくAを見て心を痛めてた…』

確かにAの第一位印象は男っぽい、や。
振る舞いも言葉遣いも、
とても女の子とは思えんかった。

魅雨『Aもお年頃やから、ああ見えて結構色々気にしてて。

皆に……、お願いがあるんやけど、』

渋『なんですか？』

魅雨『私達は、Aに暴力しか教えてあげられなかった…。
だから、Aに、恋愛を教えてあげて欲しいの……。勝手なこと言ってるって分かってる、でも…』

村『勝手なことじゃないですよ。僕達で良ければ全然。な？』

安『はい！だから安心してください！』

魅雨『ごめんなさい、ありがとう…』

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

魅雨『ちょっと失礼』

魅雨さんは部屋から出て行った。

丸『そんなことがあったんか…』

横『でも恋愛なんか、どうやって教えたらいいん？』

倉『えっ村『こら』はい』

安『今まで以上に一緒におる時間を増やすとか？』

錦『あー、なるほどな』

村『デートは？』

『『『『『『それや』』』』』』

お前ら息ぴったりやな笑