極道の娘でも恋がしたい！ (ページ28)

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無茶 -錦戸side- ページ28

いつもならこんな無茶なことはせん。

普通に考えて、1人で敵地に行くなんか死にに行くも同然。

そんなことは分かっとる。

でも、今回ばっかりはどうしても黙っとれんかった。
マルが襲われたことを聞いた瞬間、頭に血がのぼった。

どうしてもそいつらを俺の手で潰したかった。
だってマルは俺の大切な仲間やから。

仲間に手出す奴は誰であろうと許さん。

ﾊﾟｰﾝ

『誰や！』

錦『暴留堂組幹部の錦戸や』

『あー、これはこれは暴留さん。そっちから来てくれるとは手間が省ける』

錦『お前ら何者や。なにが狙いや』

組長『俺らは流竄組や、俺はその組長』

錦『流竄組？聞いたことないな』

組長『暴留はこんなちっちゃな組なんかに興味あらしまへんやろ？』

錦『いや？興味津々やわ』

組長『ほぉ、と言いますと？』

錦『うちの組員に手だそうなんて考えた組長、その組員。その無知な考えに興味津々やわ』

組長『…やるんか？』

錦『ﾌｯ)最初からそのつもりで』

組長『50人以上を1人で相手しようなんか、あほちゃいます？笑』

錦『50人もおらんと1人の相手出来んとかお前ら終わっとんな笑』

組長『ﾌﾞﾁｯ)お前らあいつを殺せ！！』

錦『かかってこいや！！』