呼び出し ページ3
朝早くから私の携帯が鳴った。
「なに、誰？こんな時間に…」
ディスプレイには“父”の文字。
お父さん？なんやろ、
「もしもーし」
『もしもし、A？俺や』
「うん、お父さんどうしたん」
『今から家来れるか。てかこれからこっちで暮らせるか？』
「え、なにどういうこと？引っ越すってこと？」
『まぁ簡単に言うとそういうことやな。荷物は任せればええし』
「ふーん、まぁいいけど」
『あとな、こっちで結婚相手決めてもらう』
「へ？？結婚相手？」
『俺の部下にええのがおるんやわ。お前今彼氏おらんやろ？』
「んまぁおらんけど…」
『なら問題ないな』
「その人らは私より……ん？」
『当たり前や。そいつらの中から次期組長を決める』
「…なるほどね。分かった、そういうことなら行くわ」
.
.
あー、道迷った。どうしよ？
『綺麗なお姉さんどうしたのー？』
『俺らと遊ばへん？』
はぁ、これまた弱そうな…
「遊ばないかな。それより暴留堂組の屋敷知らない？」
『あそこは君みたいな子が行く所じゃないよ』
『あそぼうよー』
……はぁ
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作者名：いちごミルク
| 作成日時：2017年1月9日 18時
