極道の娘でも恋がしたい！ (ページ11)

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ヤクザページ11

『弱みねぇ…。そんな寂しいことゆーなよ、仲間やろー？』

「…仲間？」

『そやー？俺が全部受け止めたるさかい、なんでも話せ』

「いいよ、大丈夫やから」

ｸﾞｯ

『…涙出とる。全然大丈夫じゃないやないか』

涙を拭かれて、初めて自分が泣いていることに気づいた。

「私……」

『どうしたんや？』

「あのね…」

.

ﾊﾟﾘｰﾝ

「!?」

村『なんや!?』

『出てこいよ、いるんだろー？』

『おいおい、びびってんのかー？笑』

丸『ごめーん！何人か取り逃がして』

村『いや、まぁそれはええねんけどさ』

横『組長いはる？』

村『いや、さっき出かけはった』

倉『なら良かった。取り逃したなんかバレたらなにされるか』

錦『考えただけでも寒気する』

安『どうするよ、これ』

村『これ以上ここで暴れられるんはごめんやな』

丸『でもどうやって片付ける？室内で散らかさずになんか…』

.

渋『んなもん、こうすればええやろ』

ｶﾞﾀｰﾝ

渋谷さんがそう言って回し蹴りをした。

でも、ソファーに向かってしたから、

部屋の被害は最小限で済んだ。

渋『ﾁｯ)いちいち手間かけさせんな。分かったらとっとと失せろ』

ｿﾞﾜｯ

見た目がいかにもヤクザって感じだから

ある程度は、って思ってたけど

改めて渋谷さんは怖いんだな、って思った。