帰る場所 ページ7
「なっ…、え⁉」
『んーっ、やっぱこっちのが落ち着くわぁ』
男の人はそう言って伸びをする。
「なっ、どういうこと…、、、化け猫⁉」
『んー、化け猫…、みたいなもんか笑』
「ちゃちゃは…」
『章大。ありがとう、拾ってくれて』
「それは……、猫、やったから…」
『よろしくお願いしますっ(ﾆｺｯ』
「え、ちょ、待って待って！え？」
『え？』
「え、ここに居座るつもり？」
『え、うん』
「なんで⁉貴方家は？私、貴方は面倒見れんよ」
そう言うと、一瞬真顔になって、
次にダンボールに捨てられた仔犬みたいな目をして
.
.
『家はない…。俺ここ出たら行くとこないねん…。昨日死にそうやったところをAちゃんに拾って貰えてすっごい嬉しかった』
「……」
『……って、そうやんな、こんな得体の知れん奴ここにおいてくれるわけないやんな…。
ごめん、出てくわ。ありがとう』
「えっ」
そう言って玄関に行く彼。
『俺猫やもん、また野宿でも…』
「まっ、待って！」
『？』
「あ、あんなにガタガタ震えとったのに、どうするつもりなん、です、か。
今日は昨日より冷えるのに」
『どうって、耐えるしか…』
.
.
.
「……ちょっとだけ。ちょっとの間だけ、なら。
……泊めて、あげんこともない、かも」
『えっ…』
「やって、ここで追い出して私のせいで死なれても困るし！…仕方ないから …」
ｷﾞｭｯ
「わっ」
『ありがとうっ！ほんまにありがとう！』
.
.
こっちに走ってきたかと思ったら
急に抱きしめられた。
あんなちっちゃな猫やのに、
腕も、体もがっしりしとって。
.
.
……温かい。
.
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いちごミルク(プロフ) - ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！現実では絶対あり得ないことなんですけど、たまにはそんな話もいいかな…と。これからも頑張ります！ (2017年10月23日 8時) (
レス) id: 6d7d7a26af (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - この作品大好きです！！猫が人間になる話とか、非現実的なのが好みなので、いつも更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年10月23日 0時) (レス) id: c5c735efa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごミルク
x他1人 | 作成日時：2017年10月13日 23時
