目覚め ページ14
ﾁｭﾝﾁｭﾝ
鳥の鳴き声が聞こえた。
朝だな、起きんと。……でも寒いし。
ｷﾞｭｰｯ
布団を抱きしめた。
今日は仕事ないし、ゆっくり寝てよっと。
ん、あれでもいつもより寒くない。
毛布はまだ出してへんし…
ﾊﾟﾁｯ
.
.
眠い、重い瞼を強引に開けると
「⁉」
人間の章大が隣で寝てた。
ふと我にかえると、布団だと思って抱きしめてたのは
布団ではなく章大。
ちょっ、ちょ、ちょー⁉
寝ぼけてたとはいえ、私なんてことしてんの⁉
ていうか、なんで章大がベッドの中に…
とりあえず章大から距離を取ろうとすると、
.
.
安『んぅ、寒い』
ｷﾞｭｰｯ
「んっ、章大、苦しぃ…っ」
逆に抱きしめられた。
窒息死しそう…。笑
「章大、起きて」
胸板を叩くと、少し力が緩んで楽になった。
でも章大から返ってきたのは、
安『ん、…気が向いたら、』
.
.
彼はまだ起きないそうです。
.
.
.
ﾕｻﾕｻ
ん、なに？
体が揺れる…。
ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ
『A』
おかしいな、私独り暮らしのはずやのに。笑
幽霊かよ笑
.
.
.
「んぇ⁉幽霊⁉」
ｶﾞﾊﾞｯ
ｺﾞﾁｯ
「いっっっったぁ！！！？」
安『ったあぁぁ、！』
目を開けると、
涙目で頭をさする章大。
あっ、あ！
安『急に起き上がらんとってぇや…、いた、』
「いてて、ごめん、幽霊かと思って」
安『なにそれ、どういうこと？笑
あ、まだアルコール抜けてへん？』
「アルコール……」
机の上を見ると飲みかけの缶ビール。
そう言えば私自分でベッド行った記憶ない…。
安『俺が起きたら地べたで何もかけんと寝とんやもん。Aの方が風邪引く』
「えっ、それで…」
安『俺がベッド運んだ。そしたらタオルよりベッドの方が暖かかったから』
あー、なるほどね？
やから途中目が覚めた時、横におったんや。
猫って暖かいとこが好きって聞くし…。
こればっかりは、なんでベッドで寝たん！
とは言えへん。
「あれ、今何時」
.
.
.
安『12時前』
「……寝すぎた」
.
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いちごミルク(プロフ) - ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです！現実では絶対あり得ないことなんですけど、たまにはそんな話もいいかな…と。これからも頑張ります！ (2017年10月23日 8時) (
レス) id: 6d7d7a26af (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - この作品大好きです！！猫が人間になる話とか、非現実的なのが好みなので、いつも更新楽しみにしています！頑張ってください！！ (2017年10月23日 0時) (レス) id: c5c735efa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごミルク
x他1人 | 作成日時：2017年10月13日 23時
