検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:34,670 hit

one handred-three ページ3











それからしばらく、

先生たちが出て行ってからも


これでもかと言うくらい泣き叫んだ。








今は落ち着いたけど まだ信じられない。







1人 Aを前にして立ち尽くしていたとき

ドアがガラッと開いた。








「…A…、」



玄樹「…





お義父さん…、」




「間に合わなかったか…、」



玄樹「…少し、」








俺がそう言うと

お義父さんはまっすぐAのそばへ行き


顔にかかっている白い布をめくった。








「…ごめんな、A…」



玄樹「…、」





「今までよく頑張ってきたな。


辛かっただろ…?





もう、ゆっくり休んでな。」








Aの頭をなでながらそう言う。









それから少しの間 Aの顔をみつめて


白い布を、また戻した。









「…ほんと、あの子は強い子だよ。

…1人でなんでも抱え込んで…、」






俺の隣の椅子に腰掛けてそう言った。









…"強い子"…、









玄樹「前に、母が言っていました。」




「…え…、?」









玄樹「…"病気の人は強い。"




"病気の人は、毎日つらーい病気と闘ってる"





"毎日毎日、痛くて嫌になるような治療をする"





"だけど そんなことに負けないで、毎日生きている"






"時には負けそうになる時もある"







"でも、命を守るためなら




どんなに辛い治療でも 我慢できる"」









one handred-four→←one handred-two



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:病気 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 私も病気のせいで大切な人を失いました。あの時こうしていればな、などと後悔ばかりです。この物語みたいに奇跡なんて起きなかった。でもこの作品を読んでこれからの経験に活かせるように前を向うと思えました。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございます。 (2020年5月11日 14時) (レス) id: 2a1209b32d (このIDを非表示/違反報告)
るぅ - 私はこの主人公の女の子と一緒の病気で入院してます。 入院してこの作品に出会いました。奇跡はある。そう教えてくれました。ありがとう…本当にありがとう。生きようとする力になってくれて (2019年5月29日 10時) (レス) id: 01d17df87e (このIDを非表示/違反報告)
ガブリエラ - こんないい作品初めてです。私はずっとこの作品見ながら泣いてましたやばいです。こんなにいい作品を作れるなんて…すごいですね!!このお話に出会えて良かったです! (2016年8月13日 9時) (レス) id: 23de99b0ab (このIDを非表示/違反報告)
みー - このお話を読んでいる時、ずーっと泣いていました(笑) こんなに一気に泣いたのは初めてです。 でも、このお話だからこんなに感動して涙が止まらなかったんだな。と思います! 病気の このお話に出会えて、本当に良かったです! (2016年8月2日 8時) (レス) id: ae9c0c4c13 (このIDを非表示/違反報告)
恋涙(プロフ) - やなピョンさん» 読んでくださりありがとうございました!最近また書いてるのでよかったら読んでください! (2016年3月25日 12時) (レス) id: ed251777b1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:安井玄樹 | 作成日時:2014年3月24日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。