陸拾 The strategy of conflict ページ14
男ーー中原さんは服についた土埃を払う
そして片手で帽子を抑えながら
中「太宰がそんなに警戒してんなら期待に応えねえとなァ」
と言い地面に降り立つ
ボッと大きな音がして前が見えなくなる。
土煙が消えた後そこには大きくえぐれた地面に立つ中原さんが居た
中「さァ、「重力」と戦いてえのは何方だ?」
少し狂ったように此方を見つめる目は、流石はポートマフィアの構成員と言ったところであろうか
思わず息を飲み込んでしまう
すると緊張を解すかのように監視カメラから社長の声がする
福「答えよ、ポートマフィアの特使」
それを聞いた中原さんから先程の殺意が消える。
社長が彼と話を始めたことにより先程まで張っていた緊張の糸が切れ、思わず力が抜ける
与「大丈夫かい?!」
「はい…与謝野さんも大丈夫ですか?賢治君も、さっき飛ばされていたけど」
と、集まった2人に尋ねる
与「妾は何ともないよ」
宮「大丈夫ですよ!」
我々3人とも特に外傷もなく無事であった
先生の言う通り本当に連絡するために送られて来たのであろう
「先生、異能はまだですか?」
ふと気になって先生に尋ねる
先生は少し考えた後
江「うん、まだだ。ポイントは相手が情報の出し惜しみをした時。此方に対抗する術が無いと思わせ情報を吐かせる為に使う。分かる?」
「はい。ではもうそろそろですかね?用意をしておきます。」
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作者名:コンバスのマリネ | 作成日時:2021年4月30日 15時