青銅の迷い犬 (ページ11)

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拾ヨコハマギャングスタアパラダヰスページ11

場所は変わって喫茶店うずまき。

先ほど入社したばかりの中島君を含め太宰さん、国木田さん,谷崎兄妹と私の６人で座る。

谷「すンませんでしたッ！」

そういい谷崎君が勢いよく中島君に謝る。机が壊れそうな勢いだ。
その様子を見ながら私はホットミルクを飲む。
…熱い。多分舌やけどした

奥の席では何やら太宰さんと国木田さんが言い争い始めている。
迷惑噴霧器って言葉なんですぐに出てくるんだろう。国木田さんのボキャブラリーが恐ろしすぎる。
ここで彼らに混ざって騒いでもいいのだが、あまり気分が乗らない。
ふぅ、と息を吐き無視することを決めた。

改めて前を見る。ちなみに私の座る位置は谷崎兄妹の前、つまり中島君の隣だ。

谷「ええと…改めて自己紹介すると、ボクは谷崎。探偵社で手代みたいなことをやってます。」

太宰さんたちの言い争いを横目に自己紹介が始まった。

谷「そんでこっちが」
ナ「妹のナオミですわ！兄様のコト何でも知ってますの。」

そう言いナオミちゃんは谷崎君にすり寄る。

中「きーー兄妹ですか？本当に？」

中島君はそんな様子を見て怪訝そうに聞く。するとその言葉にこたえるかのようにナオミちゃんは谷崎君の服の中に手を入れいつものやつが始まった。
中島君の戸惑う顔を見て私は苦笑いし、肩をポンとたたく。

「谷崎兄妹のあれについては深く追及してはいけないよ、中島君。」
中「あ…はい。ええと…」

私を見てまた戸惑い始める中島君。ああ、私まだ自己紹介してなかった。

「紹介が遅れました、私は小林Aです。年は18。探偵社では名探偵である先生の見習い(自称)をしています。どうぞよろしくお願いします！」