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「海だーーー!!!!」
この男は、有言実行するタイプの人種らしくて
夏休みに入ると、私はまんまと海に連れて来られてしまった
2人じゃやだ? なんて気を遣って顕嵐と怜央と、そしてなぜか花菜までが誘われた
「安井先輩と海でバーベキューとか夢みた〜い」
花菜は目をキラキラ輝かせながら笑った
2人よりは良かったけれど、2人が良かったななんて思っている自分も居て
ダメだダメだと頰を叩く
「なにしてんの笑」
そんな私に先輩は笑って、頰が染まる
浮き輪やら水鉄砲やら、遊ぶ気満々の受験生は率先して海へと駆けていく
細いくせに引き締まった身体
程よい筋肉に、すらっとした背中
「見惚れんな」
水着に着替えてガリガリの上半身を出した顕嵐に頭をど突かれる
「見惚れてない」
「お前は? 入らねぇの?」
「私水嫌い」
海は、見ているだけで十分だ
ふ〜ん、とつまらなさそうに呟くと顕嵐は先輩の元に向かった
はしゃぐ男子達を花菜の隣で笑いながら見ている
この光景、意外と好きかも
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えつ(プロフ) - いちごさん» そう言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます^^ (2018年3月10日 10時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - この作品好きです!更新待ってます。 (2018年3月10日 0時) (レス) id: cfd7f1c76f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えつ | 作成日時:2018年3月1日 19時