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偶然は、本当に突然やってくることを私は知らなかった
あれから何回か2人に部室に誘われたのに、私は断固行こうとはしなかった
先輩に会っても、何を言ったらいいのか
どんな顔をしたらいいのか
それが分からなかったから
それなのに
「おーーーい！」
無邪気に私に手を振る先輩は、そんなこと御構い無しみたいだ
「ぇ、なに？ なんで無視するの？！」
子供のように私の周りをうろうろする
「無視してないです」
「してるじゃ〜ん」
何事もなかったみたいな先輩に、呆れた
女の子にキスしといて
よくそんな顔していられるな
「もう夏休みだね〜、俺海行きたい」
「受験勉強はいいんですか」
「海行きたいの〜」
「勝手に行ってきてください」
「Aちゃんと行きたいって言ってんの」
驚きすぎて、声も出なかった
私は立ち止まると、先輩を見上げた
「焦ってるAちゃん、可愛くて好き」
「や、やめてください…っ」
そんなふうに、からかわないで
「俺、冗談なんて言ったことないよ？」
急に真面目な顔で顔を覗き込まれた
この人は、私をドキドキさせる天才である
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えつ(プロフ) - いちごさん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます＾＾ (2018年3月10日 10時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - この作品好きです！更新待ってます。 (2018年3月10日 0時) (レス) id: cfd7f1c76f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2018年3月1日 19時
