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ー過去ー
俺の父親は、仕事に命を懸けた。
たとえ、自分の妻が浮気をしていたとしても。
そんなことには目もくれず、自分の会社を大きくすることを一番に考えた。
俺は、そんな父を尊敬したし、逆に、父を信じずに浮気をしていた母を軽蔑していた。
安「ねぇ、お父さん。僕ね、将来お父さんみたいになりたい！」
『そうか、じゃあ、俺の会社を継いでくれ。』
安「うんっ！」
母は、俺が物心つく前に、家を出ていったと、父に聞いた。
浮気相手と一緒に、遠くへ行ったらしい。
僕は、決めた。
お父さんみたいに、会社を大きくする。
そして、お父さんは手にできなかった、最高のパートナーを手に入れると。
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作者名：涼樹 | 作成日時：2017年7月26日 16時
