憧れ31 ページ32
あれ〜……？
とんちゃん、どこにもいないんだけど…
もしかしてもしかすると私今迷子⁉
……おーまいがー
貴「ん〜…。しゅん先輩にとんちゃんの居場所聞いてから探しに来るべきだったな…」
大平「Aちゃん‼」
貴「あれ？噂をすれば何とやら…。しゅん先輩どうしたんですか？」
後ろから息を切らしたしゅん先輩が走ってきた
大平「Aちゃん、結構方向音痴だから迷子になってるんじゃないかと思って追いかけてきたんだ」
……結構ってなんだ結構って
まぁ迷子は当たってるが…
貴「…私、そんなに迷子になりますか？迷子になった記憶ないんですけど」
大平「はははっ。無自覚なんだね」
しゅん先輩はそう言って笑って私の頭を撫でた
貴「もうっ……。しゅん先輩はいつも私のこと子供扱いしますよね‼私、もう子供じゃないんですけど‼」
少し怒ったように言うと、しゅん先輩は優しい笑みをして私の頭を撫でてきた
貴「……これが子供扱いしてるって言うんですけど」
しゅん先輩は無意識なのか、事あるごとに私の頭を撫でる
最早これが癖とでもいうように…
貴「あの…撫ですぎでは……？」
あれ…？
しゅん先輩さっきも思ったけど、いつもと違う
貴「しゅん先輩？大丈夫ですか…？具合が悪いようならっ⁉」
私は最後まで言うことができなかった
なぜなら……
貴「しゅ、しゅん先輩⁉///」
なぜなら私はしゅん先輩に抱きしめられてるからだ
な、なんで⁉
なんで私はしゅん先輩に抱きしめられてるのっ⁉///
大平「Aちゃん…」
耳元で聞こえるしゅん先輩の声は今にも消えそうで、こそばゆかった
大平「好き」
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作者名：九州男児 x他2人 | 作成日時：2017年4月6日 18時
