憧れ22 ページ23
しゅん先輩最後の体育祭
私たちは体育委員だったため、色々準備をして当日を迎えた
大平「Aちゃーん‼次3年女子全員による競技だから召集かけてー‼」
貴「はーい！」
私は3年の先輩を呼びに行って定位置に着く
「これが終わったら3年男子の先輩による借り人競争だね‼」
貴「えっ⁉あぁ…。そーだねー」
急に現れた友達にびっくりしつつ適当に返事をする
「ちょっとー‼反応薄くない⁉」
貴「いやだって別に興味ないし…」
耳元で怒鳴る友達をうっとおしく思いながら答えた
「もー‼なんでAはいつもそんなかなー。今日こそ大平先輩と発展があるチャンスじゃな
い‼」
貴「はぁ⁉なんでここでしゅん先輩が出てくるのさ」
「知らないの？毎年この借り人競争ではカップルが誕生するって噂なんだよ⁉」
貴「いや知らないし。それにしゅん先輩が出てくる意味が全くわからない」
私は今行われてる競技を見ながら言った
「えっ⁉………大平先輩から何も言われてないの…？」
貴「何も言われてないけど…。あ、てかしゅん先輩好きな人いるって言ってたよ。しゅん先輩、そ
の人とくっつくといいなぁー」
しゅん先輩にはいつも迷惑かけてばっかだから幸せになってほしいし
私が部活で上手くいかなかったときや足捻挫したときとかお世話になったし
「…大平先輩かわいそう」
貴「？？？」
大平「Aちゃん‼来て‼」
貴「えっ⁉」
友達と話し込んでいるうちに借り人競争は始まってた
しゅん先輩が全速力でかけてきて私の手首をつかんで走り出した
早いって………‼
私たちは見事1位でゴールした
大平「Aちゃんごめんねー。急に走らせて」
しゅん先輩は息切れ1つせずに私にそう言った
貴「全然大丈夫ですけど…。それよりお題ってなんだったですか？」
私は疑問に思って聞いた
大平「……内緒‼」
貴「えぇ〜‼教えてくださいよー‼」
結局しゅん先輩は卒業しても教えてくれなくて今も知れずままだ
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作者名：九州男児 x他2人 | 作成日時：2017年4月6日 18時
