個人的な事情【黄】２

鏡越しの彼女 ページ46

腕に収まる鏡の中の彼女は 幼さすら感じさせた


さっきまで「どこがいいの？」て、えっろい顔で俺に聞いとったくせに


なんなんこいつーー…




羞恥心と自意識、人から奪っといて

人の情けない顔、一方的に撮りながら





うー…

めっちゃ、かわええ





無理矢理 目、開けさせてもええんやけど

たぶん閉じとったほうが、少しずつ ほどけていくやろうし



現に

「っあ…、」



漏れる声、ちょっとずつでろでろになってきとるし


先端はとっくに硬く




そんまま、耳に舌這わせて 俺は名前を呼ぶ。



「A…」





ふにゃって、また力抜けてくのが、腕の中でわかる。



緊張してた手脚も次第にだらしなく弛み

右手だけ相変わらず、ほっとくと口元にいくけど
体重をどんどん、俺に預けてくる。




歯、食いしばっとるから もうあとはそこだけで

そこ、弛めさせれば、もうきっと、彼女を留まらせるものはなく





上に着とる服脱がせて 下着も取ってから

彼女の口に指を突っ込む




…さっき俺がされたみたいに


それは人を狂わせるから




口は弛み だらしなく唾液がたれる
鎖骨が…濡れる




彼女の背中のなめらかさが 俺の肌に直接触れ
指は柔らかく蹂躙されとるし


鏡越しの彼女はとてもいやらしく





「ーー…」




俺の口からは溜め息が漏れる

おかしくさせるつもりが おかしくなって




俺は指を口から抜き

小さく囁く





「目、開けて…」






…彼女が、目を開く。

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