きょもほくストーリー second story

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現在

「はーあ、つまんねえの……もうなにもかも嫌になっちゃった」

海に向かいながらそう呟いていた。

「…………つめた…………でも悪くないか」

もう、疲れた。

胸まで浸かった時だった。

「京本!!!何してんだよ！ばか」

「きょも!!!なにやってんの！」

「来んなよ！もうほっといてくれよ！疲れたんだよ！何もかもが……」

「何があった！」

「…………それはっ」

「何かあったんだな」

「…………言えねえよ……」

すると、北斗に抱きしめられた。

「うわ、ばか」

「バカはどっちだよ！心配かけんな！」

「離せよ！」

「いやだ……なあ、本当は襲われたんじゃねえの?」

「っへ?な、んで?」

「だいたいそんなことかなとは思ってたけどマジだったんだ」

「…………ひいたよな……」

「なんで?」

「え、なんでって……そりゃ……」

「男だからか？」

「え、」

「男で襲われたから情けねえと思ってるとでも思ったんだろ?」

「…………ちがうの?」

「あたりまえじゃん！」

「うそ、なんで」

「そりゃあさ……」

「メンバーだから?そうだよね……笑」

「ちげえよ！バカ、話聞けって」

「っへ?」

「好き、だからだよ……」

「ん?」

「だから、俺がお前のことを好き、だから」

「っへ?」

「ごめん、忘れて」

「なんで?」

「なんでって……そりゃ……」

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