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ブツクサ言いながら携帯を弄る章大さん。
私も慌てて携帯をタップした。
"どおもー、村上ですー"
"明後日のことで連絡とりたいんやけど、今どないでっかー？"
"既読にならへんな。明日から東京なのに夜勤はないやろ？ヤスと一緒かー？"
『…しょ、』
「なんやねんっ、信ちゃーんっ！」
章大さんにメッセージを見せようとしたら、同じタイミングで章大さんが声を上げた。
"ヤスー、Aとおんのかー？"
"まさか寂しいー言うてチチクリあっとるんやないやろな？"
"キッスなんざ後にして電話くらい見る時間やれや！！"
『……苦笑。』
「な？めっちゃイラチやねん。」
ちくしょーって言いながら、携帯を操作して、
「もしもーし？何してるか分かっとるなら邪魔せんでくれるぅー？」
ってふて腐れた声を出した。
その途端。携帯の向こうから、
[じゃかぁしいわ、ぼけぇ！用があるから連絡しとんのや、チチクリ合うんはもっと遅なってからにせぇ！]
って何倍もの声量のコテコテの関西弁が、
[はよA出せやアホンダラ！！！]
まるで映画やドラマのチンピラみたいに捲し立てた。
村上先生のあまりの大声に、電話を耳から話して苦虫を噛み潰したような顔をしている章大さんに、
『…変わるね。苦笑』
って、声をかけて、恐る恐る応答した。
『、こんばんは…。スミマセン、すぐに出れなくて……』
村[おぉ、かまへんかまへん、村上ですー。明後日の事なんやけど、Aらの泊まるホテルのそばの店のが帰り安心やから、ホテルの名前教えてくれるかー？]
章大さんへのそれとは大分トーンは違うけど、捲し立てるように一気に要件を話してきた。
『っ、はいっ。えーと…』
村[オッケー、ほな近くの店予約しとくわー。７時でとっとくさかい、研修終わったら連絡してや。]
『あっ、はい。ありがとうございますっ。』
村[ありがとうはこっちのセリフや。横とあおいの為にスマンな。]
『あっ、いえっ。』
村[ほな明後日ー。ヤスによろしゅう伝えといてなー。]
そう言って、一方的に電話は切れた。
「信ちゃん、なんやってー？」
いつの間にかバルコニーで洗濯物を取り込んでいた章大さん。
『何か、私達の泊まるホテルのそばの店をとるから、ホテルを教えてって。』
「あぁ、そうしてもらった方が安心やなー」
『ね、優しい。』
「優しい訳あるかい、邪魔しよってからにっ」
『ふふっ、根に持ってる。笑』
「あたりまえやろっ」
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がくたん(プロフ) - あきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！上田さんのナースとしての姿勢、そんな風に言っていただけて嬉しいです。介護士さんの仕事も尊い素敵なお仕事ですよね。頑張ってくださいね！まだ続編で続いておりますので、よかったらそっちも読んでってくださいねー！ (2017年11月20日 6時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - はじめまして！今日この作品に巡り会って読ませていただきました。素敵なお話で夢中に読みました。介護士をしているのですが、上田さんのプロフェッショナルぶりに脱帽です。家族の思い、そこに向き合う姿が素敵で涙がでました。ステキなお話をありがとうございました。 (2017年11月19日 17時) (レス) id: c25913c797 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» そうそう、村上先生ね(笑)。私もつい忘れてまいそうになったので、すばるくんにあの一言を言わせましたとさ。まんま、私の心の声。笑。 (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» うわー、読破！こちらこそありがとうございました！こんな職場いいなってお声を結構いただけて。最終的には７人プラス上田しゃんのの関係性の良さが表現できたのかな？って嬉しくなりました！何しろ無事に書き終えられて良かったと安堵安堵の思い出でした(笑) (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 色々なことが一気に動き出しましたね。それに負けじと一気に読ませてもらいました。ありがとう！楽しかったぁ。仕事も認めあっててOFFはいつまでもバカ騒ぎができて。ホントにいいチームワーク。こういう職場で働きたいな。村上先生が医師だって、一瞬忘れてました笑。 (2017年10月2日 23時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2017年4月8日 7時
