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「でも、それには病院に入院して、注射したり、手術しなければいけないっ。」
吉「嫌っ、注射も手術も恐いわっ」
『早く治さないとっ！元気に拓斗と遊べなくなるわよっ』
『私たちにできることは、ほんの少しなの。ママの勇気と頑張り、パパと拓斗のパワーが絶対必要なのよっ』
丸「マーミムーメモーっ！まだスーパーマンには負けないぞっ！いけぇ、ガンルンルーン！」
吉「ああーっ！」
宮「大変だ、ママのガンルンルンがおっきくなってきた！ダメだ、入院しよう！」
吉「っでもっ、パパも拓斗も心配だしっ、」
宮「パパは、ママを守るために、ヒーローになるぞ！えいっ！」
宮本先生が白衣のポケットから取り出したのは、バットマンの人形。
何故かマルキンマンがノリノリで "バッメーン♪"と、バットマンのテーマソングを唄いだしたので、私達は吹き出しそうになるのを必死で堪えた。
『ちょっっ… 笑』ｺｿｯ
丸「すんませんっ、気持ちよぉなってもうて、ついっ」ｺｿｯ
章吉宮「「「…ぷっ…」」」
拓「バットマンやーっ！！パパ、バットマンになったぁん？」
夫「っ、そうだよ？ママを守るためにね。仕事も、拓斗との生活も、いっしょうけんめいがんばるためにね。」
そんな私達には目もくれず、思わぬパパの大変身に大喜びの拓斗くん。
市村さんのご主人も合わせてくれた。
「よし、パパもヒーローに変身してくれた！マルキンマンを倒すぞ！いけっ、注射ビーム！」
宮「よし、パパもいくぞ！ママを守るぞビームっ！」
丸「ぬぁぬぅぃうぉ〜、こしゃくなぁ〜っ！」
丸「ふううぅぅぅぅーんぬっ！！」
マルキンマンを片手に全力でマッチョポーズを取る丸山先生。
ビクッとした拓斗くん。
もはや人形はどこへ？というくらいの熱演だった。
『大変！ガンが大きくなってる！』
『これはもう手術するしかないわ！』
吉「でも、私が具合わるかったり、髪がなくなってるのを皆心配してるのに、お腹に傷まで…」
「大丈夫！お熱やお腹がいたくなるのと違って、ガンは誰にもうつらない！ガンルンルンは、手術で取るしかないっ！」
「私も頑張るが、パットマンの後押しだけじゃ…。くそ、どこかにもうひとりヒーローがいれば…」
ガクッと膝をついた章大さん。
人形の存在…
宮「先生、パットマンってっ……笑」ｺｿｯ
「やかましい、今、エエとこやっ」ｺｿｯ
マッチョポーズの丸山先生の前で、膝をつく章大さん。
二人の熱演に失笑な私達だった。
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がくたん(プロフ) - あきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！上田さんのナースとしての姿勢、そんな風に言っていただけて嬉しいです。介護士さんの仕事も尊い素敵なお仕事ですよね。頑張ってくださいね！まだ続編で続いておりますので、よかったらそっちも読んでってくださいねー！ (2017年11月20日 6時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - はじめまして！今日この作品に巡り会って読ませていただきました。素敵なお話で夢中に読みました。介護士をしているのですが、上田さんのプロフェッショナルぶりに脱帽です。家族の思い、そこに向き合う姿が素敵で涙がでました。ステキなお話をありがとうございました。 (2017年11月19日 17時) (レス) id: c25913c797 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» そうそう、村上先生ね(笑)。私もつい忘れてまいそうになったので、すばるくんにあの一言を言わせましたとさ。まんま、私の心の声。笑。 (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» うわー、読破！こちらこそありがとうございました！こんな職場いいなってお声を結構いただけて。最終的には７人プラス上田しゃんのの関係性の良さが表現できたのかな？って嬉しくなりました！何しろ無事に書き終えられて良かったと安堵安堵の思い出でした(笑) (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 色々なことが一気に動き出しましたね。それに負けじと一気に読ませてもらいました。ありがとう！楽しかったぁ。仕事も認めあっててOFFはいつまでもバカ騒ぎができて。ホントにいいチームワーク。こういう職場で働きたいな。村上先生が医師だって、一瞬忘れてました笑。 (2017年10月2日 23時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2017年4月8日 7時
