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「…そんなんされたら、またスイッチ入ってまうよ？笑」
『んー…、でも、いい。』ｷﾞｭｯ
「えー、めっちゃ可愛いーっ♪」ｷﾞｭｳｯ
温かい身体に抱きつくと、ぎゅっと抱きしめ返してくれて。
明日から３日間離れるのが、やっぱり寂しくなった。
いつも３日会わなかったり、違う県にいたりすることだって普通なのに。
いつもの在来線と違う、新幹線に乗る距離が、宇宙みたいに遠く感じて。
"たったの３日よ？"
昨日の朝、自分の口から出た言葉を後悔するには十分だった。
その後悔を打ち消すように、更にギュッとしがみつくと、
「んもぉ、こんな甘えてくるA、うるう年に１回やろぉ〜♪ビデオ録りたい〜、可愛い可愛い〜♪」
って私の頭に頬擦りしてくれた。
その温かさに、とことん甘えたくなって、
『しょーたさん…キス、して…』
って顔を上げたら、
「…アカンよ、もう無理。」
って、射るような眼差しが私を金縛りにして。
少し厚みのある唇が、半開きで、
少し不揃いの歯列から赤い舌の先が見えたと思ったら、直後に視界が遮られた。
角度を変える度に深くなって、二人の吐息が大きくなっていって、
章大さんの手が私の髪を、頬を、首筋を包んで。
章大さんの指がネックレスをつたって、今日何度目かの、私のシャツにかかった時。
ﾋﾟｺﾝ
私の携帯からメッセージの受信音。
ピクッと反応したけど、章大さんの唇と手は、それを許してくれなくて。
更に深くなる唇、舌。
胸元のボタンを外していく指。
再び章大さんに溺れかけた所に。
ﾋﾟｺﾝ
ﾋﾟｺﾝ
『……っ、』
「…、アカンて、A、おれだけ見ろや…。」
『…っ、あっ、』
また、咎めるような章大さんの強い眼差しと、外されたボタンから這わされていった指の動きに意識を持っていかれたところで、
ﾋﾟｺﾝ
ﾋﾟｺﾝ
ﾋﾟｺﾝ
今度は章大さんの携帯がメッセージを連続受信して、けたたましく着信音が鳴り響いた。
「っ、あーっ…、もーっ」
章大さんが私から離れて、ガシガシと頭を掻いて。
「こんなん、絶対わざとやろーっ！」
不貞腐れて、乱暴にテーブルの上の携帯を取った。
床にペタンと座り込んで、おずおずと胸元の乱れを直す私の太腿の上にも、ホイ、と携帯を投げてきた。
『……あ。』
そこには、可愛い猫ちゃんのアイコン。
その下に "村上信五" の文字。
「ホラやっぱりー！信ちゃんのドアホーっ！」
章大さんが雄叫びをあげた。
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がくたん(プロフ) - あきさん» 初めまして！コメントありがとうございます！上田さんのナースとしての姿勢、そんな風に言っていただけて嬉しいです。介護士さんの仕事も尊い素敵なお仕事ですよね。頑張ってくださいね！まだ続編で続いておりますので、よかったらそっちも読んでってくださいねー！ (2017年11月20日 6時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - はじめまして！今日この作品に巡り会って読ませていただきました。素敵なお話で夢中に読みました。介護士をしているのですが、上田さんのプロフェッショナルぶりに脱帽です。家族の思い、そこに向き合う姿が素敵で涙がでました。ステキなお話をありがとうございました。 (2017年11月19日 17時) (レス) id: c25913c797 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» そうそう、村上先生ね(笑)。私もつい忘れてまいそうになったので、すばるくんにあの一言を言わせましたとさ。まんま、私の心の声。笑。 (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - NobuYouさん» うわー、読破！こちらこそありがとうございました！こんな職場いいなってお声を結構いただけて。最終的には７人プラス上田しゃんのの関係性の良さが表現できたのかな？って嬉しくなりました！何しろ無事に書き終えられて良かったと安堵安堵の思い出でした(笑) (2017年10月3日 6時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 色々なことが一気に動き出しましたね。それに負けじと一気に読ませてもらいました。ありがとう！楽しかったぁ。仕事も認めあっててOFFはいつまでもバカ騒ぎができて。ホントにいいチームワーク。こういう職場で働きたいな。村上先生が医師だって、一瞬忘れてました笑。 (2017年10月2日 23時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2017年4月8日 7時
