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以前、渋谷先生がうちの医長と話しに来たのは、紛れもなく章大さんの事だった。
"技術認定医に合格したら、安田を国立との兼任にしてほしい"
"安田は伸びしろがある。僕の手術日、安田をよこしてください。彼にもっと色んな症例を経験させたい。"
"その代わり手術のみで、患者を受け持たせるようなことはしません。安田が経験を積むことは、そちらにもプラスになりますやろ？"
一見、無茶とも思える交渉。
通常、大御所の先生が、病院の枠を越えて、特殊な手術を出張して執刀したり、指導することはある。
でも章大さんは、腕は申し分ない立派な指導医であるものの、経験年数でいえば中堅。
でもそれを医長が承諾したのは、紛れもなく渋谷先生の実力を認めてるからであって。
章大さんが渋谷先生のところで経験を積むことで、うちの病院にも必ずプラスになる事は勿論、
章大さんに外科医としての無限の才能を感じているからこそだと思う。
その代わり、渋谷先生の手術に呼ぶ為には、あちらの病院にもいる優秀な助手の先生方も納得するような資格が必要な訳で。
その、最低ラインが"技術認定医"だった訳だ。
渋谷先生は、近いうちに章大さんが受験を決断する事を予測して、事前にうちの医長に交渉していた。
いや、受験するよう仕向けたんだ。
あの時の章大さんを煽るような言葉。
まさに、渋谷先生が章大さんの指導医をするために描いたシナリオ通り。
宮本「いやー、でも本当に感動すら覚えますっ。あの渋谷先生が直接指導する為に、安田先生を呼び寄せるなんてっ」
丸「確かに、うちでは安田先生以上の腕のある先生はおられませんもんねぇ。」
「医長がおるやろ。」
山「ダメよ、最近医長は歳とったから5時間以上のオペは集中力がもたないーって言うもん。口は出せても手は出せない。笑」
北「週何日行くんですか？」
「最初は月水の２日。あっちは月火水がオペ日なんやけど、火と木がうちのオペ日やから外せないねん。マルが軌道にのれば火曜をマルに任せておけるし、木曜日に大きいオペをいれるように調整しとけば、術後の管理は金土日でできるし。ちょうどよかったわー。」
山「うわー、週4日オペ！更に腕あがるなぁ！」
「ありがたいなぁ。頑張らななぁ。」
北「でも休む暇本当にないですね？」
「でも今しかできんこともあるからな。」
山「上田さん、寂しくなりますね？」
『まぁね。でも、とっても有難い話だもんねっ』
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がくたん(プロフ) - NobuYouさん» Nobuさんのほうが真をついてますよ、大倉先生より(笑)。仰る通り、正解なんてものはなくて。どこに重きを置くかも人それぞれ。想いの強さ、意思の強さ、願いの強さ、絆の強さ…。色んな選択肢があるなかで、この二人は何を選んでいくのか。岐路に立つ二人の話です。 (2017年9月27日 23時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 強くなる…一生懸命頑張ったら強くなれる訳でもないし、自分では強くなったつもりでもまだまだ弱いかもしれないし。難しいですね。大倉先生の言葉、突き刺さります。 (2017年9月27日 21時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 亜季さん» 一歩踏み出して、臆する事なく道を進んでも、上田さんへの愛情、優しさは忘れない。そんな、一皮むけた安田先生ならではのプレゼントでした♪いつもしてるマ○チュのオーシャンにゴールドがあったら、きっと大事な人に送るだろうなって思って書きました♪ (2017年3月10日 23時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - 安田先生ロマンチスト・・・！素敵！ (2017年3月10日 13時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 亜季さん» 私も上田さんほどの強さはありません〜(苦笑) そのくせにこんな展開にしてしまう私。笑。安田先生と上田さんのネクストステージ、見守ってくださいねー！またお待ちしてまーす♪ (2017年3月8日 7時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2017年2月13日 12時
