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あっ、このペイズリー柄のブルーのパーカー、最近のお気に入りだとか、
このTシャツ、旅行に行った時に着てたやつだとか。
章大さんからいつも漂う、甘い柔らかい柔軟剤の香りに包まれて。
それだけでこそばゆくて、胸がキュンとなった。
大量の洗濯物を幸せな気持ちで干して、夕飯の準備に取りかかる。
章大さんが大好きな、保存しておけるカレーに決めていた。
保存用のタッパーも買ってきたし。
すっかりきれいになったキッチンで食材を刻めば、自然と鼻歌も出てくるもんで。
つかの間の奥さん気取りに私のテンションも上がっていた。
ふと気づけば夕方。
慌ててまだ乾ききらなかった洗濯物をお風呂場に移して乾燥スイッチを入れた。
乾いているものは畳んでスツールに乗せて、後でしまってもらうことにした。
章大さんの帰ってくるであろう時間を逆算して、炊飯器のスイッチを入れた時。
ﾋﾟｺﾝ
"今から帰るー♪"
待ちにまったメッセージが入った。
よし、今からだいたい帰ってくるまで3、40分ってとこだな。
すぐ食べられるようにサラダを作って、あと15分位かな？って、カレーも温め直して。
リビングのテーブルを拭いて、食事のセッティングを始めた。
あと５分位で帰ってくるかな？
あと数分、あと数秒？？
なんて、ドキドキしながら待っていた。
ﾀｯﾀｯﾀｯ…
「…それがきーみでしたっ♪いとしきーみでーしたっ♪」
「こころーがーもーとめーてーいーたもーのーすーべーてっ♪」
ﾁｬﾘﾁｬﾘ……
ｶﾞﾁｬｯ
「A〜っ、ただいまーっっ♪♪♪」
「……………なんでやねん。」
『……………なぜ来ない。』
暗い私の家の玄関で立ち尽くす章大さん。
すっかり冷めてしまったカレーと、いつまでたっても帰ってこない章大さんちのリビングで待ちぼうけの私。
やっと、お互いのいる場所を確認して、合流するまでに30分がかかった。
「ほんま勘弁してやぁー、なんのドッキリかと思ったでぇーっっ」
『だって、帰るって言ってたら自分ちだと思うじゃーんっ』
「やって、おれはAんちに帰ってきてねってことやったと思ったしぃー、なんでこうもスレ違うねん、おれらはっ」
『あーもういいじゃんっ、しつこいなっ！食べるよっ』
「……おれに怒るん？ 笑」
そう笑い合って囲むテーブル。
サラダはすっかり乾燥して、カレーも表面に膜が張ったようになって。
でも、それも幸せな時間だった。
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がくたん(プロフ) - NobuYouさん» Nobuさんのほうが真をついてますよ、大倉先生より(笑)。仰る通り、正解なんてものはなくて。どこに重きを置くかも人それぞれ。想いの強さ、意思の強さ、願いの強さ、絆の強さ…。色んな選択肢があるなかで、この二人は何を選んでいくのか。岐路に立つ二人の話です。 (2017年9月27日 23時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 強くなる…一生懸命頑張ったら強くなれる訳でもないし、自分では強くなったつもりでもまだまだ弱いかもしれないし。難しいですね。大倉先生の言葉、突き刺さります。 (2017年9月27日 21時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 亜季さん» 一歩踏み出して、臆する事なく道を進んでも、上田さんへの愛情、優しさは忘れない。そんな、一皮むけた安田先生ならではのプレゼントでした♪いつもしてるマ○チュのオーシャンにゴールドがあったら、きっと大事な人に送るだろうなって思って書きました♪ (2017年3月10日 23時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - 安田先生ロマンチスト・・・！素敵！ (2017年3月10日 13時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 亜季さん» 私も上田さんほどの強さはありません〜(苦笑) そのくせにこんな展開にしてしまう私。笑。安田先生と上田さんのネクストステージ、見守ってくださいねー！またお待ちしてまーす♪ (2017年3月8日 7時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2017年2月13日 12時
