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結局矢島先生は私の言葉に頷くことはなかった。
でも私も、それ以上は何も言わなかった。
同じ職場とはいえ、違う職種。
病棟師長である私が、指導医と研修医の関係に口を出すのは違う。
でも。
ただ 章大さんの妻として、
長年一緒に働いてきた同僚として。
章大さんが相手に理解してもらいたい 本当に大切なことがあるとき、
ただ言葉で発するだけではなくて、身をもって示す事も知っているし。
そして、その手段をとるとき、どのくらい自分をすり減らしているかも知っているから。
その心情を思うと苦しくなるけど。
きっと、伝わる。
そう信じて、見守るしかない。
北川「オペ出し終わりましたー」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
『お帰りなさいっ。』
『…、あの、』ｺｿｯ
北「矢島先生、いなかったですよ。」ｺｿｯ
北「今私時間空いてますから、何かあれば対応しとくので。様子見に行くならどーぞ♪」
『、ありがと。』
北川さんのご厚意に甘えて、そっと病棟を抜け出した。
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
看護師「救急車、あと15分できまーす！」
看護師「了解しましたー！」
看護師「こちらで縫合準備お願いしまーす！」
看護師「ストレッチャーに移動しますね、いちにっさん！」
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
『…っ、、』
いつ行っても圧倒されるほどの忙しさに包まれている救急外来。
診察室や処置室を往来するスタッフ達が、私を見つけて、一瞬だけ口元を綻ばせて会釈してくれる。
そんな心遣いにひとつひとつ答えながらバックヤードを進んでいると、
患者「すみません、大げさに救急車なんて呼んでしまって…」
丸「いえいえ、大きな怪我じゃなくて何よりですー♪気をつけてお帰りくださいねー♪」
丸「また何かありましたらご連絡ください♪」
診察室の中からいつもの声。
そっと覗くと、膝に絆創膏を貼って恐縮する女性。
膝を曲げて目線を合わせて、マスクを顎まで引き下げながら話をするお日さま笑顔があった。
ﾎﾟｰﾝ
丸「23番のかたぁー、診察室１番にお入りくださーい。」
ﾎﾟｰﾝ
「24番の方診察室2番にお入りください」
『っ、、』
丸山先生の呼び出しに被るように聞こえるアナウンス。
そっと、覗いた。
矢「どうされました？」
患者「なんかねー、歯が痛くて…」
矢「歯！？」
患「変なんです、、昨日から、、」
キイッと椅子を回転させて、カルテに向き直ったマスクの上の眉間には、深い皺が寄っていた。
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琴子(プロフ) - がくたんさん» いえいえ^^お忙しいのにレスありがとうございます！今年もよろしくお願いします！そして、今年も作品楽しみにしてます！！もちろんお時間ある時にで^^色々考えさせらながら読んでます^^また(^-^)/ (2019年1月14日 9時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 琴子さん» レス遅れてすみません！明けましておめでとうございます！今年も宜しくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - ゆるさん» またまた鈍レスすみません！いつも読んでくださってるなんて嬉しいです！今後とも宜しくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！また(^-^)/ (2019年1月3日 13時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - ありがとうございます (;;)(;;)いつもがくたんさんのお話読ませてもらっていますがくたんさんが書く安田さん好きです(^^) (2018年12月26日 12時) (レス) id: 48d31a04f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2018年3月21日 21時
