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村「これで解ってくれたか？」
小「村上…くん、、」
村「アカンなー、ガラやないわ。笑」
私にその返答を求めるでもなく、今後の私達の関係性を確認する言葉を言うでもなく、
自分の想いを口にして、一方的に話題を変えて、ガシガシとまた頭を掻いた。
でも。
くしゃっと笑った顔は鼻の下、髭の剃り跡だけが黄色く浮かび上がっていて。
それは、よくすばるくんに"ツートン村上"って弄られてた、村上くんの顔が真っ赤になった時のサイン。
キレイな指先がすっと私の傷痕に伸びた。
小「っ、」ﾋﾟｸｯ
村「傷…、目立たんくなってきたな。」
小「…うん。安田くんと錦戸くんが丁寧に縫ってくれたから。」
私の傷痕に村上くんが顔を寄せた。
顔が近くなって、心臓が跳ねたのに。
その眼は愛の囁きの甘い色を宿してはいなくて。
眼を見開いてじっと傷痕を観察する、医師としての探究心に溢れたものだった。
村「ほぉ、埋没縫合か。しかもめっちゃ上手いわ。アイツら、ホンマセンスええな。」
小「、、、」
本当、この人は、、
どこまでも仕事人間なのか、天然なのか。
こんな時に良くない？って心の中でズッコケる女心の私がいるけど。
まだツートンだから、あえて乗っかってあげようっていう同じ釜の飯仲間の私も、
彼と同じように、頼もしい後輩二人の技量に感服している医師としての私もいた。
小「上手いよね。これだけ均等に、ちょっとのひきつれもない縫合見たことない。この方法難しいのにね。私も鏡見て感心しちゃった。」
村「"傷創る者の責任として、できる限り綺麗に戻さなアカン"って、アイツら暇さえあれば縫合の練習しとったもんな。努力家で頭が下がるわ。」
ホンマ感心するわーって言いながら、私の傷痕と確認するように指先でなぞる。
ムズっとして身を捩ったら。
傷痕をなぞった指先がそのまま つうっと後ろに回って。
大きく開かれた手が がしっと私の後頭部をキャッチした。
驚いた私の目に映ったのは、さっきとは違う色を持った、わざとキョトンとした、からかうような意地悪な瞳。
小「、っ、」
村「何や。感じてもうたか？」
小「ちがっ、///」
村「ふはっ、」
村「ええやん。感じてよ。」
村「今から長年の想いを込めた、熱いキッスかましたるから。」
村「受け止めてや、、」
そのまま、逞しい腕が私を抱え込んだ。
そして、私達の新たな時間が 始まる。
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琴子(プロフ) - がくたんさん» いえいえ^^お忙しいのにレスありがとうございます！今年もよろしくお願いします！そして、今年も作品楽しみにしてます！！もちろんお時間ある時にで^^色々考えさせらながら読んでます^^また(^-^)/ (2019年1月14日 9時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 琴子さん» レス遅れてすみません！明けましておめでとうございます！今年も宜しくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - ゆるさん» またまた鈍レスすみません！いつも読んでくださってるなんて嬉しいです！今後とも宜しくお願いします！ (2019年1月13日 22時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いします！また(^-^)/ (2019年1月3日 13時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - ありがとうございます (;;)(;;)いつもがくたんさんのお話読ませてもらっていますがくたんさんが書く安田さん好きです(^^) (2018年12月26日 12時) (レス) id: 48d31a04f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：がくたん
| 作成日時：2018年3月21日 21時
