・ ページ11
「ただいまーっ」ｶﾞﾗｶﾞﾗ
錦「お帰りっ、これめっちゃ旨いなあっ」
帰ってきたら、亮が昨日のディナーの残りを食べとった。
「ふはっ、見つけたん？」
錦「大倉が鍋取り来てさぁ。食いーって。」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
錦「章ちゃんの分もあんで？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「おん、じゃあおれも食べよーっ」
「うんまっ！」
錦「アイツほんまやりおるなぁ？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
錦「そういや昨日のお客さん、可哀想やったんやって？おーくらが言ってた。」
「んー？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
錦「彼氏が亡くなったとか、何とか…？」
「あぁ、可哀想いうより…。自分の全てをかけて人を好きになれる、幸せな人やったねぇ。」
「空に太陽があるみたく、人好きになるって普通の事やけどさぁ。羨ましいよな、そこまで想えるって。」ｽﾞｽﾞｯ
錦「ふはっ、その彼氏が？」
「……っ//」
思わず麦茶吹きそうなって、
何言うとんのっ！って突っ込もうと顔を上げたら、ニヤリと悪い顔する亮。
やっぱムカつくくらい男前やわ。
錦「あいしてーるー、ほんとにー♪ってやつやね。」
「そうそう。あいしてーるー、いつーまでもー♪」
錦「そーらにたいよーがあーるかぎーり♪」
「わおー！にしきど あきら！！笑」
錦「にしきの りょうやっ！！」
「混じった！！！爆笑」
錦「あっ///」
二人腹抱えて爆笑した。
ほんまくだらんわー。
錦「…っさて、と。俺も店開けな。」
「おん、ありがとうなぁ？」
錦「あー、そうや。再来週どうせ予約入っとらんやろ？」
「どーせって何やねんっ」
錦「大会あるから、ジャッジ連中の宿泊場所でキープな。」
「マジっ！？」
錦「おん。３日間貸切。ガッポガッポ。マージンくれ。」
「言い方っ！！笑」
錦「俺、大会委員長やねん。運営側は皆地元やけど、ジャッジは県外からも来るからさぁ。泊まるとこだけキープせなアカンねん。」
「サーフィンだけ？」
錦「いや。ボディボードも。」
「じゃあ、あの子、来るん？」
錦「…、やかましわ。」
さーてお仕事お仕事っ！
って吠えながら、ごっつぁーんって出ていった。
「ったく、片付けてけや。笑」
麦茶の入ったコップを手に取ったら、
指に、コップの水滴がついた。
昨日掬った綺麗な宝石を思い出した。
「元気になぁれ…。」
テーブルの上のキキョウを手に取り、
そっと、願いをこめた。
〜「空に太陽がある限り。」end〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 844人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
がくたん(プロフ) - runaさん» これからもヤスヌシの信条どおり、こちらにお越しくださるお客様にそっと寄り添って空気感で優しく癒せるような【まほろば】でありたいと思っております。西崎の男前一同、いつでもお待ちしておりますので今後ともご贔屓にお願いします♪ m(__)m (2019年7月7日 12時) (
レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - runaさん» runaさんにコメントをいただいた事で見返してみたら、もう２年が経つんやぁって驚きました(笑) 読んで下さる皆様をゆったりのんびりした世界にお連れしたくて書いたこの作品、いまだに読み返していただいてるなんて本当に嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2019年7月7日 12時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
runa - このシリーズが大好きで、何度も読み返しては優しい気持ちになって、心の棘を抜いています。素敵なお話をありがとうございます。 (2019年7月7日 0時) (レス) id: 96114386de (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - てんてんさん» ね！？やっぱり引きますよね(笑) でもそれをやれちゃうのがマルちゃんかなって。てゆか、私的には"二人にしか分からない暗号"っぽさが良かったのです(///∇///) だから現実の自分には目を瞑って(笑)書いてみましたー♪ (2017年8月6日 22時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
てんてん(プロフ) - 確かに引くかも！笑そもそもしなきゃ！知識がないので全くわからなそう！今から勉強しなきゃ！笑素晴らしい作品なので良きなのです← (2017年8月6日 20時) (レス) id: df40b804f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：がくたん
| 作成日時：2017年7月14日 12時
