隣の席の同期が騒がせてる件について。(lrn) (ページ9)

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めぅってなに？ページ9

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ローレン「なぁ」

『んー？』

ローレン「これ、誰から預かったの？」

『いやそれがさー、誰だか忘れちゃったんだよね』

多分顔見ればこの人！とはなると思うんだけど…

ローレン「誰だか分からないモンは受け取れねぇよ」

『正論すぎて何も言えん…』

私の元に返ってきたチョコレート。
ローレンに受け取ってもらうには、女性社員の名前が分からないといけない。

あそこはゲーム開発部の給湯室だったけど、ゲーム開発部を覗けば分かるかな…
いや、顔が分かっただけで名前は分からない。
さて…どうしたものか……

と、一応ゲーム開発部の前に来てはその場をウロウロする。

「ばあっ！」

『わぁぁっ！！！！』

突然目の前に現れた人にびっくりして大声が出た。
周りにいた人達が、私を見た。あ、あの人だ…
周りの人達に、すいませんすいませんと会釈する。

「あはははは！ｸｸｸｯ…」

『びっくりしたぁ…叶部長じゃないですか』

叶「ウチの部署に何か用があるの？」

『あ、叶部長ってゲーム開発部だったんですね』

叶「その様子だと僕に用があるわけじゃないんだね…」

悲しいめぅ。なんて泣き真似してるけど
なにめぅって…かわいいな

『あーえっと…あの人の名前を知りたくて』

叶「えー誰だろ」

私の肩を掴んで肩越しに顔を出してきた。
顔近っ、めっちゃいい匂いする…

叶「青いヘッドフォンしてる人？」

『その隣の人です！』

叶「あー、高橋さんね」

『高橋さん…ありがとうございます！』

叶「あ、高橋さんに用がある訳じゃないんだ笑」

『はい。名前が分かればよかったので…では。失礼しました』

叶「またね〜！」ﾋﾗﾋﾗ

叶「高橋さんってことは…ローレンのことか」

『コレ。ゲーム開発部の高橋さんから』

ローレン「ゲーム開発部の高橋…あーあの人か」

私の手からローレンの手へとチョコが渡った。

ローレン「それにしても…人の名前が覚えられないお前がよく分かったな」

『あー、叶部長が教えてくれたの。叶部長いい匂いだったなぁ…』ﾎﾞｿｯ

ローレン「はぁぁぁあ？！」

突然大声を上げて立ち上がったローレン。

部長「うるさいローレン！！！」

ローレン「すいません！！」

『どうしたの？』

部長に怒られたローレンは静かに席に着き、ボソボソと何か呟いている。

ローレン「叶部長にだけは会って欲しくなかった…」

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