赤様 ページ21
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『おはようございます...』
昨日あれからどうやって家まで帰って、寝たのか記憶にない。
気が付いたら家を出る時間になってて、慌てて支度をしたから、いつも以上に出てるクマを隠せなかった。
佐藤「...お、おはようございます...」
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ローレン「おはざいます...」
沈んだような声に思わず顔を上げれば、顔色の悪いローレンと目が合った。
昨日LI○N送ってから連絡返ってきてないから、あの後も彼女とずっといたのかな。とか考えちゃって涙が出そうになる。
せっかく佐藤くんのおかげでローレンへの気持ちが分かったのに...
目の前でおろおろしてる佐藤くんを見ると申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
部長「Aちょっと来い」
ワー アサカラヨビダシダー。
『はぃ』
...思うんだけどさ、なんで給湯室なの?
休憩室とか会議室もあるのに、、なんで給湯室なの?
腕を組んで私を見下ろす葛葉部長。
い、威圧感が凄い。
部長「.....お前ら何があった?」
『何も。ホントに、何も無かったんです...』
部長「何も無かったらそんな顔しないだろ」
『......』
はぁ。とため息を零す部長。
部長「今日夜開けろ。この俺が話を聞いてやる」
『グスッ..部長ぉ!好きですぅ〜、愛人ならいつでも...』
部長「ヤメロヤメロ!苦笑 嫁以外要らねぇよ。さっき部下の相談で遅くなるって連絡入れてるから」
『ヤダなぁ嘘ですよ部長。愛妻家である部長に手を出そうとする人なんて阿呆しかいませんよ 笑』
部長「...ならいいけど」
『ふふ、そう言えば部長最近赤ちゃん産まれたんじゃ...良いんですか?私なんかに時間使って』
部長「ほんとだよ...ほんとは今すぐにも帰りてぇのに、、今日だけだぞ?」
『ありがとうございます...ほんとに、、後ほど赤様に貢物でも献上いたしますので...』
部長「ふは、俺にじゃないんかい 笑」
『あの、良ければ赤様の写真欲しいです...』
お恵みを...と両手を合わせれば、ふんっ、良いだろう。とドヤ顔で写真を見せてくれた。
多分見せたかったんだろうな...
デスクに戻れば、私のパソコンに写真が送られてた。
赤様の写真で癒された。
あ、、なんか降りて来たかも。
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れこ(プロフ) - あまつかあくまさんの作る文章が大好きです…!最新話もめちゃくちゃ良くて…🤦♀️これからも更新頑張って下さい! (5月3日 16時) (レス) id: fc4b70d152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまつかあくま | 作成日時:2024年3月3日 13時