なんでもない。 ページ19
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お店を出て、ローレンの所に行こうとするが、私はローレンの家を知らない。
とりあえず、LI○Nで、
A話したいから会える?
と連絡を入れた。
連絡が返ってくるまで、自分の家に帰ろうかと、踵を返した時、奥の方に見覚えのある赤髪が見えた。
『ローレ…ん……』
私が見ているのは、後ろ姿なんだけど、あの背格好はローレンだ。
酔っているのか、隣にいるポニーテールの女性に寄りかかっている。
彼を呼ぼうとした口を閉ざし、2人を見つめる。
隣の女性は、ローレンの肩と背中に手を回して、介抱している。
女性の容姿は、ミルクティー色のポニーテールに、黒い服、スラッとしたスタイルで、2人並ぶととても絵になる。
対して私はどうだろうか。
平均以下の身長。服装はふんわりとしたワンピース。髪の毛もボブだ。
私と真反対の女性がローレンと並んで歩いてる。
「お前が好きなんだよ!」
『あれ…嘘だったのかな...』
あんな素敵な女性がいるんだもん。
しかもその女性にぴったりと寄りかかって。。。
絶対彼女でしょ。
さっき入れた連絡を送信取消して、
Aごめん。なんでもない
と新しく送信した。
そこからの記憶は覚えてない。
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れこ(プロフ) - あまつかあくまさんの作る文章が大好きです…!最新話もめちゃくちゃ良くて…🤦♀️これからも更新頑張って下さい! (5月3日 16時) (レス) id: fc4b70d152 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまつかあくま | 作成日時:2024年3月3日 13時