隣の席の同期が騒がせてる件について。(lrn)

ウチの部署 ページ2

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そんな難しい部署だが、この部署が出来たきっかけが、葛葉部長だ。


葛葉部長の画伯ぶりは凄い。
あれは誰にもマネできない。
しかも葛葉部長が作ったキャラクターは全部大ヒットしている。



ウチの会社の社長がそれに飛びつき、会社のマスコットキャラクターとして出せば、みるみるうちに会社が1大企業へと成長した。



そんな葛葉部長を筆頭に作られたこのキャラクター制作部署は基本的にユルい。
何がユルいかと言うと、まず朝の朝礼。
そんなモンはウチの部署には無い。
朝礼時に出勤出来てない者もいるし、葛葉部長も大体間に合ってない。てか毎日遅刻。
遅れてでも、会社に来れば、出勤出来て偉いね状態。



そして、勤務中。
動画見てもいいし、ゲームしてもいいし、部署の棚に漫画も置いてあるから好きに読んでいいし、お菓子食べていいし…
何ココ天国ですか？！って感じ。
その代わり一月に5キャラクターは作成しないといけないが。
もちろんそんなの初めの頃は楽だと思ったが、意外とコレが難しく、そのため、上の天国のような制度がある。
つまり、もしかしたら動画見てるうちに… 、漫画見てるうちに…と天から降ってくるのを待ってる状態。



簡潔に言うと、インスピレーションを受けるため、仕方なく見ていますよ。と言う体の制度。



初めて来たパチンコ店で得たカードの束を持って、従業員に換金所は何処か、と聞いたら
「あー、分からないんですけど、皆さん店を出たら左に曲がっていますねぇ」って言うやつ。

視察に来た警察官に換金所の場所を言ってしまえば、営業停止になってしまうための常套句。


ウチの部署の人達は、ほとんど葛葉部長が採用しているらしく、私も就活時に、面接官の席に座っていた葛葉部長から、ウチの部署に欲しい。とその場で採用を頂けた。


ウチの部署は20人で構成されていて、私の代は私とローレンの2人だけ。
1大企業に乗ったばかりの会社とは言え、2人だけ？って入社説明会の時に思ってたけど、この天国の中仕事していたら嫌でもわかる。
辞める人がいるわけがない。だから中途もないし、新卒も今年は取らない。
佐藤くんは去年1人採用でウチの部署に来た。



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