吸血鬼 ページ9
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Aに初めて会ったのは高校1年の時。
何故か俺はAから目が離せない。
だってAは人間の匂いがするから。
そんなことAの血を飲めば分かることなんだが、もしAが本当に狐だったら?
と考えてしまうと吸血出来ない。
他種族の血を吸ってしまうと、俺は禁忌に触れてしまい、瞬く間に堕ちてしまう。
1年の初めの頃はクラスのみんながAの存在に着目していた。
彼女の正体を暴こうとする者もいたが、どいつもこいつも一蹴されてしまう。Aの隣にいつもいる伏見ガクによって…
俺たちはAに触れることが一切出来ない。
が、ガッさんはAに触れることが出来る。
しかも俺たちにこれみよがしにAに容易く触れている。
しかもしかも、普通に際どい所だって触れている。
そこも衝撃ではあるが、1番の衝撃は、Aがそれに対して大して嫌がる素振りが無いところだ。
放課後、叶にちょっと教室で待ってて。と言われて言われるがまま教室に居る。
窓から見下ろすと、Aと手を繋いでいるガッさんとその隣にいるもちさんが見えた。
校門を通ると3人は消えた。
ガラッと勢いよく引き戸が開く音がして振り返る。
『どうしたそんな焦った顔して』
「Aちゃんが人間じゃなくなるっ!」
『は?何言ってんだ…』
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ぅゅ??(プロフ) - あまつかあくまさん» 良かったです!楽しみにしています✨ (7月15日 18時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
あまつかあくま(プロフ) - ぅゅ??さん» ぅゆ??様コメントありがとうございます。投稿は続けさせて頂きます! (7月15日 14時) (レス) id: b53ee9f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - コメント失礼します。続きはもうないってことでしょうか? (7月15日 1時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまつかあくま | 作成日時:2023年7月11日 20時