期末試験 天使と吸血鬼 ページ29
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夜ご飯を済ませ、お風呂も入り終わってる俺たちは、ガッさんの家にあるゲームや、叶が持ってきたゲームなどで遊び尽くす。
自分のターンが来る間、さっきの出来事がどうしても頭から離れられなくて、どのゲームでも最下位ばっか取ってしまう。
『なぁガッさん。ちょっと外出てもいい?』
ガク「良いっすよ。迷子なったら連絡してくれれば向かいに行くんで!」
靴を履いて玄関を出た。
鳥居に近付くと見えるドーム状にある結界。
俺たちは結界を見ることが出来るけど、何回も家に来たことがあるもちさんは見えないらしい。
鳥居をくぐり抜け、上と下に別れている道を上に進み、気の向くまま足を進める。
頂上まで行くと、周りにあった木がなくなり、下を見下ろせば街並みが見え、上を見上げれば満天の星空が見える。
ベンチに寝そべり星を見ながらさっきの出来事を思い出す。
Aの中にいたガッさんの妖核。
一体何者なんだ?
ボクがボクになるためにAの中にいるって言っていたが、果たしていつからAの中にいたのか…
ってかガッさんはその事を知っているのか?
あのガッさんだから知らないこと無さそうだけど…
なら黙認してるってことか?
なんのために…?
あ゛ー、気になることが多すぎる。
Aは自分の中に他人の妖核が入っていることを知らなそう。何となくだが。
ガッさんに聞くのも危ない気がするし…
アイツは俺らのこと見てるって言ってたし、ヘタに色んな人に聞きまくったせいで巻き込むのもわりぃしな…
俺はこれからどうしたらいいんだろう。
キラキラと光る星々に問いかけても俺には何も聞こえなかった…。
ん?
何か空から近付いてくる。
「くーちゃ〜ん!」
叶だった。
『くーちゃんって言うな』
白い羽をばたつかせ空から舞い降りてきた。
「あ、やば…」
『うおぉっ、来んな来んな!』
宙に留まれなかったらしく、俺にぶつかって来た。
仕方ないから受け止めてあげたけど、感謝しろよ叶。
「帰るの遅かったから迷子になったと思って 笑」
『そんな経ってたか?』
「もう3時間くらいじゃない?」
『そんなにか…』
「帰ろ?葛葉」
『おー』
「何か考え事?」
『あー?空が綺麗だなって』
コイツにだけは絶対言ったらダメだ。
危険な目に巻き込むわけにはいかない…
「…ホントだ。綺麗だね」ニコ
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ぅゅ??(プロフ) - あまつかあくまさん» 良かったです!楽しみにしています✨ (7月15日 18時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
あまつかあくま(プロフ) - ぅゅ??さん» ぅゆ??様コメントありがとうございます。投稿は続けさせて頂きます! (7月15日 14時) (レス) id: b53ee9f0f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぅゅ??(プロフ) - コメント失礼します。続きはもうないってことでしょうか? (7月15日 1時) (レス) id: 17d0698b58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまつかあくま | 作成日時:2023年7月11日 20時