実体のある御神体ってこと？ (fsm) (ページ14)

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ヴァンパイアハンターページ14

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Aとどうなりたい。とかは無い。
ただの友達。それ以下でもそれ以上でもAに対しての感情が見えるとガっくんの目の色が変わる。

単に目の色が変わるとかそんな可愛いものじゃなく、目の奥がメラメラと燃えるような炎のようにも見えるが、キラキラと凍てつく氷山のようにも見える。

つまりは、伏見ガクを怒らせてはいけない。ということだ。

ガっくんの元で修行して強くなれ、Aとも友達と呼べる距離感で…これが1番いい。

ある日の学校の休み時間、僕は同じクラスの長尾、甲斐田、弦月といつものように会話をしていた。

弦月「あ、剣持さん。叶さんが呼んでる。」

廊下に出ればそこは3-Sに繋がる廊下だった。
目の前には叶くんが立っており、僕を待っていた。

『僕をお呼びですか？』

「呼んだ呼んだ笑 Aちゃんの件についてなんだけど…」

『Aについて言えることは何もないです』

それだけですか？それだけなら帰ります。と踵を返そうとしたら

「Aちゃんが狐になってもいいの？」

と僕を止めた。

『もう遅いだろ…今更…』

「やっぱ知ってたんだ…」

『僕は今のこの関係で満足してるんです』

「Aちゃんが人間に戻せられるとしても？」

『……僕は聞かなかったことにします。叶くんの他にもそのように考えてる人がいるなら忠告しますが、ガっくんは叶くんが思ってる以上に危ないヤツです。』

「……」

『手を出す相手を見誤らないようにした方がいい。軽率に将来を消されることになるぞ。』

「………」

僕は忠告したからな。
今度こそ僕は踵を返して教室を出た。

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