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47話 ページ7

重たい鍋を前で持っていると、自然と歩くのが遅くなってしまう。
サクサクと歩く兵長に遅れないよう足をはやめようと思ったが、彼が肩越しにこちらへ視線を向けると、歩調が少しだけ遅くなった。
わざわざ気を使ってくれた事に申し訳ないと思いつつも、彼の気配りに胸が暖かくなる。

「あの、兵長」

「なんだ」

「今日は危ないところを助けて下さって、ありがとうございました」

「ああ」

「お怪我はありませんでした?」

「無い、お前は」

「無いです、貴方が受け止めてくれたので」

「そうか……お前あのとき」

何かを言いかけたところで、彼は言葉を止めてしまった。あのとき、その次の言葉を待ったが何も帰ってこない。
なんだろう、何かしてしまっただろうか。

そうやって悩んでいるうちに食堂に入る。
二人同時に入るとまた仲間からなんやかんやと聞かれるかなと思い、彼に遅れて中に入った。
僕が鍋を指定の場所に置いたのを確認すると、リヴァイ兵長は何も言わず彼の班員がいるテーブルへと行ってしまった。

僕もまだ運ぶものがあるので彼の背を見送るとそのまま食堂をあとにする。

その後もう1つ大きな鍋と、パンが入った木製の容器を2つ運んだ。調査兵団の人達も手伝うと、数名加わってくれたのでいつもより早く終わる。それぞれの兵団での配膳が終わり、各々食べ始めた。

今日はリチェとロイドではなく、駐屯兵団の班員と食べることにしてる。週に2回あるミーティングの為だ。
明日は誰が芋を剥くやら、支給品を受け取りにいくやら、壁上調査は誰が行きいつ交代するのか。と、話し合って決めることはたくさんある。

まぁ食べながら雑談混じりにやるんだから、随分と緩い。
自分もスープを食べようと、湯気が立つ液体の中に浮かぶ豆をスプーンで掬い口に運ぶ。

うん、今日も美味しい。





夕飯を食べ終え、鍋やら食器やらを洗い終えて僕の“今日のやるべき事”は全て終わる。あとの就寝までの時間は自由だ。

何をしようか考えながらふらふらと宿舎に向かって歩き出す。自室に戻ってゆっくりするのもいいが、今は何となく外に居たかった。

食堂を出て空を見上げる。
雲は少なく、キラキラと輝く星がよく見えた。2号でも連れて散歩に行こうか、どうしようか。

「あ」

首が痛くなり視線を目の前に戻すと、エルヴィン団長とリヴァイ兵長が居た。
2人とも歩きながら何かを話しているようだ。

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やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます、絵を褒めてもらえるのは嬉しいです!! かっこいいと言われて主人公くんも喜んでるはず!笑 (2018年7月10日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - イラスト拝見させて頂いたのですが、めっちゃかっこいいですね!絵がとてもお上手ですね (2018年7月10日 14時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Rainさん» 嬉しいお言葉たくさんありがとうございます〜!マイペースに頑張っていくので宜しくお願いします!! (2018年7月2日 17時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)
Rain - すっごく面白いです!!これからも頑張って下さい!応援してまーす!更新楽しみにしてます! (2018年7月1日 22時) (レス) id: e08e47c2f9 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - Soleilさん» ありがとうございます。コツコツ書いていくので今後とも宜しくお願いします(^O^) (2018年6月25日 21時) (レス) id: 3f26a78505 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やし野 | 作成日時:2018年3月31日 23時

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