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怖れていたことが起きた。
真之介は私との関係を隠そうとしなくなった。
昼休みは同僚の女子で集まってランチをしていたのに、真之介は決まって私を誘い出すようになった。
「困るの、こういうの」
「いいじゃん、俺ら付き合ってるんだし」
「ちょ……声が大きいよ」
「隠す必要ないだろ、本当のことなんだから」
「お願いだから静かにして」
「来てくれたら黙ってもいいよ」
「わかったから……」
言い合う私達を見て、同僚は仲良しでいいねとかどうして教えてくれなかったのなんて冷やかす。
私達がどういう状態なのかなんて皆は知らないもの。
社内恋愛を公にすべきじゃない理由は、うまくいかなくなったときに備えるためだ。
仕事に支障をきたしたり周囲が気を使わなきゃいけなくなるのを避けなければならないから。
真之介は私から逃げ場を奪おうとしてる。
狡いとは思うけど、一方的に彼を責められる立場でもない。
真之介の笑顔の裏に、どんな考えがあるのかわからない。
彼との付き合いにこんな落とし穴があったなんて。
それに、真之介は私の行動を監視するようになった。
会社で席は離れているけど、どこから知ったのか私が席を外して戻って来ると『どこ行ってたの』ってLINEが来るようになった。
だから店に行ったとしても長居できない。
ショップの営業時間帯なら私も相葉くんも仕事中だし、何か出来るという訳でもないのに。
常に見られていると思うとノイローゼになりそう。
どうしたら真之介に諦めてもらえるんだろう。
彼が客先へ外出したのを確認した定時後、ノー残業デーなのをいいことにフロアから抜け出す。
直帰予定の真之介にはきっと見つからずに済むはず。
最上階に着くと、相葉くんはいつものように後片付けをしていた。
周りを気にしながらこそっと近付いて行く。
「あ、Aさん！お疲れ様」
「お疲れ様……」
「大丈夫？大分疲れてるみたいだけど」
「うん……精神的に」
私の様子に相葉くんも何かを悟ったのか、誰かに見られていないか確認するようにキョロキョロしてから「入って」ってこそっと私を招き入れた。
応接間のようなバックヤードはいつも綺麗で、塵ひとつ落ちていない。
机の上も整理されているし。
相葉くんがお掃除しているのかな。
自分のデスクを思い出すと恥ずかしい。
見習って整理整頓しなくちゃ。
だけど、あの会社に明日も行かなくちゃならないのは憂鬱。
冷静に、もう一度真之介とちゃんと話したい。
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yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪同じく！葉担だけど二宮先生にそんなこと言われたらついて行っちゃうよね(*ﾟ∀ﾟ)=3私が書くお話の主人公は大抵隙だらけだね、うむ。隙がなかったら付け込めないじゃん！チューできないじゃん(笑) (2018年6月22日 23時) (
レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - かんちゃんさん» かんちゃん、感想ありがとう♪何もかも二宮くんに奪われてしまえ〜！！(*'д`*) (2018年6月22日 23時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - にのみやりなさん» にのみやりなちゃん、感想ありがとう♪そうだよねっ、新垣さんなんかさっさと振っちゃえ〜！って思うよね（☆∀☆） (2018年6月22日 23時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪奪ってやるだってよ！どうするよ！(*ﾉωﾉ)二宮くんったら可愛いお顔して言うことは男前(//Д//)我ながら読んでて照れるｗｗ私の拙い妄想で申し訳ないけど、ゆりちゃんも二宮くんに奪われちゃってね☆ (2018年6月22日 23時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - 「奪ってやるよ」だって！！もう何年も前から心を奪われて５人の虜だよ♪私だったら、言われた時点ですぐに別れて、ニノのとこ行くね。お見舞いにも来ないような冷たい人は嫌だ。主人公は隙ないとか言ってるけど、ありまくりですよね？むしろ、隙しかなくないですか？ (2018年6月21日 17時) (レス) id: 6a84b334f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2018年3月15日 0時
