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「その少し前に偶然裕貴さんと会ったんだ。
あの人、俺の気持ち知ってるのにAさんの話を自慢げにしてきてムカついたんだよね。
自分がいかにモテるかって他の女のことまでちらつかせてさ。
絶対奪ってやるって思った」
それって……
裕貴の言ってたことがあながち嘘じゃなかったってこと？
「Aをこっちに振り向かせるために、七瀬さんを使って徹底的にリサーチした。
仕事内容、好みの映画、行きつけの店等々」
そういえば一度、七瀬さんに質問攻めにあったことがあったっけ。
何故そんなことを聞くんだろうって思ったけど、あの頃は七瀬さんも新人で顔を覚えようと頑張ってたのかなって思い込んでて。
すっかり忘れていた。
ってことは、あの再会も偶然じゃなかったの？
「全部Aの想像通りだよ。
最初出会った時も、偶然を装って必死で話を合わせたんだから。偉いでしょ？」
翔くんが片口角を上げる。
「お陰でAが手に入った。
俺の計画は大成功って訳」
「そう……だったんだ……」
「さっさと奪っても良かったんだけどさ、下手に動いて裕貴さんを刺激するのもまずいと思ったし、Aもはっきりしないしで手こずったよ。
そこは想定外だったかな」
「……」
「けど結果オーライだろ？Aは裕貴さんの手から逃れることができたんだから」
不敵な笑みを浮かべる翔くん。
私は思わぬ事実に唖然とした。
私は最初から、翔くんの掌の中で転がされていたってこと？
全ては彼の思い通りだったってこと？
でも……これでいいんだよね。
翔くんが私を振り向かせる為に色々やったお陰で、今の私があるんだから。
「あーあ、言うつもりなかったのにな」
彼の鋭い視線が私を捕らえる。
「ってことで。
これからはAが俺に合わせてね」
「え……？」
「当然でしょ？今までこっちばっかり頑張ってたんだから、このままじゃ不公平じゃん」
不公平って……
翔くんってこんなことを言う人だったっけ。
「それから、Aの行動は全部把握してるから」
「え……？」
「だって心配なんだもん。
またいつ裕貴さんに捕まるかもわかんないし、浮気は治らない病気だって言うし」
どういうこと？
本当に私に発信器でも付けているの？
浮気って。
ちゃんと付き合い始めたばかりなのに、私を疑っているの？
「Aは俺から逃れられないってこと」
言葉を失った私に、翔くんが美しく微笑んだ。
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yuko(プロフ) - よっしーさん» よっしーちゃん、感想ありがとう♪新しいお話を立ち上げますよ〜長らくお待たせしちゃってごめんなさい！ (2018年3月15日 0時) (
レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - ドキドキハラハラしたよ(*_*)続きが楽しみだよ〜。更新待ってるね(^o^)/ (2018年3月3日 15時) (レス) id: a1ac4d5582 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - keiさん» keiちゃん、感想ありがとう♪ドキドキしてくれてありがとう！そうそう、イケメンってのはそれだけで正義だから(笑)更新が滞っててごめんね、章を変えて次のお話を書こうと思ってます☆ (2018年3月2日 23時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪うんうん！主人公のことを愛してくれるんなら構わない、逃げ道塞がれたようでちょっと怖いけど、そんなところも好き(*´∀`*)全然更新できなくってごめんね、そろそろ次のお話に手を付けようかと思ってます☆ (2018年3月2日 22時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪色々と負の感情を引き出しちゃってごめん(-人-;)確かに七瀬さんは口が軽いね、仲良くなりたくないかも。裕貴も最低だけど主人公も浮気してたから大概だよねｗ賢い翔さんはまんまと主人公を手に入れたって訳です(*´∀`*) (2018年3月2日 22時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2018年1月16日 0時
