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今晩は何にしようかな。
やっぱり彼の大好きな唐揚げがいいかなあ。
栄養バランスのことも考えてサラダとお味噌汁も作って、野菜もたくさん食べて貰わないと。
なーんて、私ってば奥さんみたい！
グフフ。
調子に乗って照れていたら、見知らぬ人と肩がぶつかった。
「あっ、すいませんっ！」
慌てて謝ったら、その人は返事もせずにじっと私を見てきた。
えっと……怒ってる？
ちょっと肩がぶつかっただけなのに？
「あの……？」
「……どうも」
どうも？
一言だけ言って、その人はスタスタ歩いて行ってしまった。
あれ？怒られるんじゃなかったんだ。
良かった、びっくりした。
浮かれ気味の私。気を付けないと。
気を取り直して野菜をバスケットに入れて、お肉売り場へ行く。
すると、さっきの人が鶏肉の陳列棚の前に立っていた。
見掛けない人だなあ。
って、近所に誰が住んでるかろくに知らないけど。
男の人だけど、妙に色白でお肌はツルツル。
よくよく見たらイケメンさんだ。
彼のバスケットにはキュウリとキャベツ。
それに、ささみがいっぱい。
さらに、その場にあるささみを手当たり次第バスケットに放り込む彼。
え？買い占めるつもり？
もしかして減量中のボクサーとか。
いや、こんな綺麗で細っこいボクサーなんている？
うーん。
でも雅紀くんだって、見た目は細いけど脱いだらスゴいし。
って！キャー！
私ってばハレンチ！
悶えていたら、再び感じる視線。
今度は不審者を見るような目で、色白イケメンささみ好きの彼に見られた。
やっば。
「何か」
「……いっ！？いえ、あの……
モモ肉を……」
「ああ、それは失礼」
スッと避けてくれた。
意外とイイ人。
彼が去った後のささみの列はすっからかん。
かろうじて残されていた鶏モモ肉をかごに入れて振り返ると、その人はもういなかった。
……あれれ。
なんて素早い。
どこに行ったのかしら。
それにしても、あんなにささみばっかり買ってどうするんだろ。
一体何者？
まあいっか。
早く帰って唐揚げを作らなくちゃ。
私はお会計を済ませて、いそいそとスーパーを出た。
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もここ*(プロフ) - ワンコは予想外でした！カズは亡くなってるのかな、って思ったけどまさかのワンコ！それを知って思い返せば、おねしょとか看病とか…ん？って読んだ時に感じた違和感が納得に変わって凄いって感激。読了後のほわほわ感が半端ない(●≧艸≦)素敵なお話をありがとう！ (2019年3月13日 8時) (
レス) id: a563d1ab23 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈 - あああ〜！最高な物語です！最後のは予測不可能です。独特な発想で新しい物語、素敵です！素晴らしい物話ありがとうございました！ (2018年1月14日 16時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 一気読みしてしまいました。(*´∇｀*) 和くんは何時もどんなときも、形を変えながら依り代を変えながら、時を越えても大好きな雅紀君に寄り添って行くのですね。( 〃▽〃) この主人公ちゃん大好きです。ヽ(*´▽)ノ♪ (2018年1月11日 20時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ゆりさん» ゆりちゃん、感想ありがとう♪カズ＝犬を予想していなかった！？冒頭からバレバレだと思ってたけど違ったんだね(笑)プロポーズしてくれたよ、私も雅紀くんに言われたいｗこちらこそいつも読んでくれてありがとう！また新しいお話が浮かんできたので両立頑張ります♪ (2018年1月7日 10時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuko(プロフ) - ﾅｵさん» ﾅｵちゃん、感想ありがとう♪そうなんだよ！だから最初からカズはまあくんの言うことが絶対だったし玄関で帰りを待っていたりと犬モード全開だったの！忠犬だよ〜まあくんにとって主人公が一番だからカズも従うはず。櫻井カップル？考えてもみなかった！ (2018年1月7日 10時) (レス) id: c2650238d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年12月7日 7時
