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Aの白くて細い腕に繋がっている点滴から、ポタポタと規則的に落ちる滴を眺めていた。
音も色もない病室で、Aの頬だけが赤みを帯びていて。
愛しさと、申し訳ないのと、自分が情けないのと、いろんな感情が入れ違いに俺を支配する。
いつも自分のことばっかりでごめん。
お前と駿を守るって決めたのに…
外で必死に働くことが、二人を守ることだって思っていたのに…
それは違った。
俺が、もっと二人に寄り添うことが出来たら。
お前も俺を頼ってくれる？
力になる。
俺はAと駿の、それと…お腹の子の力に。
Aの長い睫毛が揺れて、瞼がゆっくりと開く。
「起きたか」
「翔さん…」
「ん」
「駿は…？」
「大丈夫。今外でお母さんとハルと一緒にいる」
「…そう」
ホッとしたように表情を緩ませるA。
俺はその手をギュッと握る。
「ごめんな、A」
「え…？」
「いつも放ったらかしで。
ろくに話も聞かないで…偉そうなことばっか言って」
「なあに、珍しい」
フフッて微かに聴こえる、Aの吐息。
怒んねえの？
呆れてねえ？
そうやって甘やかすから、俺はいつも調子に乗っちゃうんだよ。
Aは俺の手を、そっと握り返す。
「反省してる…？」
「うん…」
「じゃあ許す」
「A…」
「うん…？」
「赤ちゃん…いるんだろ」
Aは大きな目を優しく細めて、小さな声で言った。
「私の口から言いたかったのにな…」
「ごめん、俺がお前の話を聴こうとしなかったから」
「ホントだよ、ちゃんと聴いてよ…」
「ごめん…」
「私、ひとりで悩んでたんだよ、ずっと」
悩んでた…？
どういうことだ？
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ののか(プロフ) - 何度読み返しても面白くてたまらないです！一番大好きな作品なのでまた番外編たのしみにしてます！！ (2018年11月3日 14時) (
レス) id: 0d9e7fb674 (このIDを非表示/違反報告)
あらもも(プロフ) - 凄く面白かったです！社長と主人公ちゃんがお別れするときに私まで泣いちゃいましたwwできれば駿くんと舞ちゃん、ニノの娘ちゃんが大きくなってからの話も見たいです！ (2018年8月22日 0時) (レス) id: 46dcb039b5 (このIDを非表示/違反報告)
嵐love(プロフ) - 出会い〜恋に堕ちて恋人に為って結婚して子供が出来た所まで読んで疲れたけど楽しかったです。キュンとドキドキも沢山しました。二人は、いつも大きな壁を乗り越えてまた家族で色々な壁にたち無かつて行くのをまた読みたく為りました。家族が成長して行くのを読みたい (2018年6月19日 22時) (レス) id: 6370002464 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - 急なコメント失礼します!sさんの小説を探している時にこのお話に出会って、気がついたら一気読みしてしまっていました。社長とお別れするシーンからしばらく涙が止まらなくて…w読み終わってみて凄く幸せな気持ちになりました。素敵なお話をありがとうございます!!!!! (2017年8月4日 2時) (レス) id: 29c9cc613b (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - 社長本当に大好きです！ また機会あったらぜひ書いてください！！！！ (2017年5月7日 6時) (レス) id: 449e5ffaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuko
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yashikonbu
作成日時：2017年2月2日 1時
